レンタル急増の「キャンピングカー」横転しやすいってホント? 普通のクルマと違う運転のコツとは
運転するときに気を付けたいポイント
キャンピングカーを安全に運転するにはいくつかのポイントがあります。前出のキャンピングカーメーカースタッフ Iさんに解説してもらいます。
●細い道や狭い道は走らない
キャンピングカーは細くて狭い道も苦手です。実は横転事故より、脱輪事故のほうが多いといわれており、これは死角が多く、車両感覚が掴みにくいからです。
またバック走行などは熟練ドライバーでも難しいので、急がば回れではないですが原則として複数車線のある主要幹線道路をメインに走行するほうが安全です。
●高速道路では横風と割り込みに注意
キャンピングカーはクルマというより、移動できる居住空間のようなものです。全高も高いため横風の影響を受けやすく、高速道路などではハンドルを取られることもあります。
アクセルを踏み込めばスピードに乗せることは可能ですが、できる限りスピードを控えた運転を心がけてください。
また大柄なボディは、ほかのクルマから見れば動きがスローに見えます。前走車との車間距離も広く取っておきたいところですが、そうなるととくに高速道路では割り込まれることも多くなります。
それでも無理に車間距離を詰めようとはせずに、「お先にどうぞ」と気持ちに余裕を持って運転してください。
●乗車定員&積載重量の厳守
広々とした居住空間がウリのキャンピングカーですが、とくにキャブコンなどをレンタルした場合、乗車定員より多くの人と荷物をのせてしまう人が多いようです。
ただでさえ超重量級ですから、これ以上タイヤへの負担が増えるとパンクなどの危険性も高まってしまうので、乗車定員以内での乗車と、できる限り最低限の荷物で積載量も減らしておくほうが良いでしょう。
●駐車や車中泊では防犯意識も大切
非日常ではない車内でついつい気分も盛り上がって夜ふかしできるのもキャンピングカーの醍醐味ではありますが、最近ではオートキャンプ場でも置き引きや車上荒らしの被害が報告されています。
通常のクルマと違い、キャンピングカーは施錠を忘れがちになることも多く、就寝前にドアロックの確認は忘れないでいただきたいです。
●「急」のつく操作はしない
繰り返しで恐縮ですが、想像以上にキャンピングカーの移動は慎重さが必要です。急発進はともかく、急ハンドルや急ブレーキなどは絶対にしないようにご注意ください。
挙動が不安定になると同乗者も酔いやすくなりますし、タイヤへの負荷がさらに増えます。
また突然のアクシデントに備えて、走行中は後部座席の乗員もシートベルトは忘れずに着用してください。
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キャンピングカーは広い車内でリビングルームにいるようにくつろげたり、寝泊まりできるのが魅力ですが、残念ながら、日本ではどこでも車中泊OKではないのが現状です。
勘違いしがちなのが、高速道路のSA・PAや道の駅での車中泊もNGなこと。仮眠など数時間の滞在は問題ありませんが、周囲の利用者に迷惑になるような行動は禁物です。
ロケーションの良い場所でゆっくりクルマを停めてアウトドアを楽しむためにも、しっかりキャンピングカーを駐車できる施設などを事前に予約することをお勧めします。
トラックなど、運転経験が、無いと横風の反応に、あせりから、風にあおられ倒れるかも⁉️