「新山梨環状道路」北部区間の一部整備が本格始動へ 国道20号・140号と接続 リニア見据え整備進む
山梨県の新山梨環状道路(広瀬~桜井)について、都市計画事業の承認・認可が告示されました。新山梨環状道路はどのような計画なのでしょうか。
甲府都市圏を囲む「新山梨環状道路」
国土交通省関東地方整備局甲府河川国道事務所は2022年9月5日、事業を進めている新山梨環状道路(広瀬~桜井)について、都市計画事業の承認・認可が告示されたと発表しました。
新山梨環状道路は、山梨県の甲府都市圏をぐるりと取り囲む全長約43kmの道路です。北部・東部・西部・南部の4区間に分かれており、「広瀬~桜井」は北部区間の一部に含まれます。
西部区間(双葉JCT~南アルプスIC)は有料の高速道路(中部横断道)として2004年に、南部区間(南アルプスIC~西下条)は無料の自動車専用道路(山梨県道)として2009年にそれぞれ全線開通しています。
一方で未開通の東部区間(西下条~広瀬)は山梨県によって整備が、北部区間(広瀬~国道20号宇津谷交差点)は国土交通省によって整備や調査がそれぞれ進行中です。
「広瀬~桜井」は、北部区間のうち、国道20号勝沼バイパスに接続する広瀬IC(仮称)から、国道140号甲府山梨道路(西関東道路)の終点となる桜井JCT(仮称)までの2.0kmを指します。国道20号に指定されており、2016年度に事業化されています。
このうち今回、都市計画事業承認・認可の範囲となったのは、広瀬ICから国道140号(現道)に接続する桜井ICまでの1.76kmです。途中には和戸IC(仮称)も計画されています。
新山梨環状道路の整備が進むと、国道20号や国道140号といった幹線道路の渋滞緩和や、将来開通するリニア中央新幹線の山梨県駅(仮称)からのアクセス性向上などが期待されるといいます。
「広瀬~桜井」に関しては今後、都市計画法に基づく説明会を開始し、用地買収、工事へと進んでいくことになります。
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