カーシェア「個室利用」は問題ある? 想定外の使い勝手に賛否両論も! 懸念すべき点とは
人気の高まっているカーシェア。近年ではカーシェアを個室として利用するという「裏技」に注目が集まっていますが、そこには懸念点も少なく無いようです。移動しない個室利用は、規約違反などに当たらないのでしょうか。
賛否両論を集めるカーシェアの個室利用
クルマを手軽に利用できることから、都市部を中心に人気の高まっているカーシェア。
近年ではカーシェアを個室として利用するという「裏技」に注目が集まっていますが、そこには懸念点も少なくありません。
移動しない個室利用は、規約違反などに当たらないのでしょうか。
必要なときだけクルマを利用できることから、近年利用者を増やしているのがカーシェアです。
店舗やスタッフを介することなく、スマホだけで貸し出しや返却が完結するといった手軽さも人気のひとつですが、近年、そうしたカーシェアの特徴を逆手に取った活用方法が注目を浴びています。
それが、クルマを個室として利用する使い方、つまり貸し出し場所の駐車場から移動させることなく走行距離0kmで返却するという使い方です。
こうした使い方は、終電を逃した会社員などが一時的な休憩場所として利用するというケースが多いようです。
実際、カーシェア最大手の「タイムズカー」の場合、18時から翌9時までは「ナイトパック」として2640円から利用することが可能です。
この金額なら、タクシーで帰宅したりビジネスホテルに宿泊したりするよりは安上がりにかもしれません。
また、コロナ禍によりリモートワークが一般化した昨今では、テレビ会議の場所としても活用されているようです。
しかし、こうしたカーシェアの個室利用には賛否両論の声が挙がっています。
インターネット上の意見を見ると、「ユーザー主導の新しい利用方法として興味深い」といった肯定派の意見も少なくない一方で、「本来の利用方法から外れているため、規約違反ではないのか」といった疑問も見られます。
タイムズカーの場合、貸渡約款を見る限りは走行をしない利用に関する規約はありません。
そのため、こうした利用方法そのものが規約違反になることはないようです。
ただし、「タイムズカー」ではより多くのユーザーに利用してもらえるよう、一部の地域では1台あたりの駐車スペースに対して複数のクルマを配備するという運用がおこなわれています。
そのため、駐車スペースからクルマが移動されないとほかのユーザーの利用に制限が生じてしまうことから、「タイムズカー」では会員に対して個室利用を控えるようアナウンスがしています。
カーシェアの個室利用は、SNSやブログなどで「裏技」として紹介されることもありますが、もし事業者側が好まない利用方法が増えてしまうと、本来の利用者に不利益が生じる可能性がある点が懸念されています。
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