14年ぶり復活! 懐かしの名車や軽トラも疾走した「ダイハツチャレンジカップ」に密着

ダイハツが再びモータースポーツ支援に取り組む理由は?

「ダイハツチャレンジカップ」が14年ぶりに復活したのには、どのような背景があるのでしょうか。

 ダイハツが再びモータースポーツへ取り組む姿勢をみせるようになった理由について、ダイハツ工業株式会社コーポレート統括本部統括部長 東京支社長の井出慶太さんに話を聞きました。

ダイハツ工業株式会社コーポレート統括本部統括部長 東京支社長の井出慶太さん

「ダイハツは景気の関係などもあり、モータースポーツ関連の業務を2008年で中止していました。今回のイベントは14年ぶりで、来年以降どのような取り組みをおこなっていくかはまだ思考中ではありますが、ひとつはトヨタグループの一員として、モータースポーツを起因とした“『もっといいクルマ作り』”に取り組むということ、また自工会グループとしてモータースポーツファン、クルマファンを増やすために、モノ作りコト作りの両輪においてをダイハツとして何か協力ができないかということで、今年から活動を検討し始めました。」

 そのスタンスとしては、「モータースポーツのピラミッドのなかで、F1やWECなどの頂点の分野にいきなり挑戦するのではなく、おもに裾野の部分、カスタマーモータースポーツともいわれる入門的なところで何かお手伝いをできないか、といまは考えています」といいます。

「ダイハツのビジネスは軽自動車などのエントリークラスがメインであり、また女性の方の購買層がほかの自動車メーカーと比べて特に大きいメーカーです。そのような方々に、モータースポーツの楽しみや、クルマってこんな楽しみ方もできるんだ、ということを伝えていきたいと考えています。」

 そうしたなか実施されたのが、今回の「ダイハツチャレンジカップ」でした。

井出さんの「皆さま大変お待たせいたしました!」の声には、参加者から大きな拍手が挙がった

「今日参加された皆さんも、2気筒360cc時代のフェローから、最近コペンを購入された方まで、ダイハツ車を気に入って大事に乗って頂いていることがメーカーとして財産だと思っています。

景気の影響などで一時、途切れてしまいましたが、またこのようなかたちで、ダイハツ車の魅力に接してもらい、語ってもらう場を継続して設けるようにメーカーとして取り組みをしていきたいですね」

 なお来年以降については「どのような取り組みができるのかということを、トヨタさん(GR)とも話し合っている最中です。一家に1台ではなく、ひとりに1台が当然という地域であったり、女性であったり、そういったキーワードを軸に、ダイハツとモータースポーツの関わりという意味で、ここから歴史を刻んでいきたいと思っています」

懐かしい360cc時代のフェローも元気よくサーキットを周回
懐かしい360cc時代のフェローも元気よくサーキットを周回

「モータースポーツに関することはもちろん、GRスポーツも用意しているコペンの次をどうしていくのか、軽自動車のスポーツカーで難しくなる安全装備への対応など、今後の延命方法も含めて積極的に議論をしています。

コペンは長年多くのお客様に愛していただいており、スポーツカーとしては女性オーナーの比率も多く、またモータースポーツの入門を担う存在でもあります。それをどう次に展開していくのかは、またお話できる場がくると思っていてください」

「コペン」は2022年で登場から20年を迎えた
「コペン」は2022年で登場から20年を迎えた

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 14年ぶりに開催となった「ダイハツチャレンジカップ」、全車が走行を終えクラス別の表彰式も終了したあとは、じゃんけん大会、「コッペパン」ならぬ「コペンパン」が参加者全員に配られるなど、メーカーとファンの絆をますます深めるイベントとなりました。

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