「フリード」「シエンタ」小型ミニバン市場加熱も… 日産「キューブ3」がちっちゃ個性派だった!? その姿とは
日産がかつて販売していたコンパクトミニバン「キューブキュービック」(キューブ3)はどんなモデルだったのでしょうか。
全長4m以下のコンパクトミニバン「キューブキュービック」
日本の新車市場において、コンパクトミニバンは長年人気のカテゴリとなっています。
最近では、ホンダが2022年6月23日に「フリード」の特別仕様車設定および一部改良をおこなったほか、トヨタが「シエンタ」を近々改良するという噂も囁かれており、こうしたニュースからも目が話せません。
そんななか、かつて日産も「キューブ」をベースとした3列シート車をラインナップし、コンパクトミニバン市場に参加していたというのですが、どのようなモデルだったのでしょうか。
キューブは、1998年に初代が登場。2002年に2代目へとフルモデルチェンジし、2008年から2019年まで3代目が生産されていたトールワゴンです。
特徴は、空間効率に優れた「箱型」ボディを採用している点で、2代目・3代目はソファをイメージさせるシートを装備するなど、マイルーム感覚も強く訴求されていました。
そんななか、2代目キューブをベースに3列シート化したコンパクトミニバン「キューブキュービック」(エンブレムは「cube 3」と表記)は、2003年から2008年までラインナップされました。
当時の競合車種としてはトヨタの初代シエンタ、ホンダ「モビリオ」(フリードの前身モデル)が挙げられます。
キューブキュービックのボディサイズは全長3900mm×全幅1670mm×全高1645mm、ホイールベースは170m長くなった2600mmです。
競合車種が後席両側スライドドアを採用する一方、キューブキュービックの後席ドアはヒンジ式を採用。
一見しただけではミニバンに見えない、キューブのスタイリングを生かしたデザインも特徴のひとつでした。左右非対称の個性的なテールゲートも、ベース車のキューブと同様です。
反面、3列目シートの足もとはかなり狭く、あくまで緊急用のシートと割り切って使うのが望ましいパッケージングでもありました。
搭載されるエンジンは当初1.4リッターで、2005年のマイナーチェンジで1.5リッターを追加しています。
※ ※ ※
前述のとおり、キューブキュービックは2008年にラインナップから消滅し、それ以降日産はコンパクトミニバンをラインナップしていません。
一方、東南アジアでは全長4510mmに設定される小型MPV(日本でいうミニバン)の「リヴィナ」(三菱「エクスパンダー」の姉妹車)をラインナップ。このクラスの3列シート車が日本市場にもあると、新たな選択肢として注目されるかもしれません。
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