「オートキャンプ」人気がコロナ禍で加速!? 普通のキャンプと何が違う? マナーや注意すべきこととは

キャンピングカーじゃなくてもオートキャンプは可能?

 オートキャンプに最適なクルマや最低限必要な装備、またキャンピングカーなどはどんなものがあるのでしょうか。

「ひと括りにオートキャンプ場といっても、きちんとサイトが整備されているとは限りません。予約したいオートキャンプ場の設備情報などは事前に調べておきたいところです。

 地面が未整備の場合は、雨でぬかるんだり足場が悪い場合もありますので、一般的なセダンより最低地上高が高めの車種が良いでしょう。

 ミニバンであれば車中泊もしやすいのですが、ホイールベースが長くて車重があることから、スタックを回避できる無理のない場所に駐車する配慮が必要です」(業界関係者O氏)

キャンピングカーじゃなくてもオートキャンプ可能
キャンピングカーじゃなくてもオートキャンプ可能

 また多くの人が憧れる「キャンピングカー」ですが、現在の主流は「バンコン」(バン・コンバージョン)と呼ばれる、ミドルサイズのバンを架装したタイプが主流です。ただし価格も高額で、装備の違いにもよりますが1000万円級の車両もあります。

 一方で、最近ではソロキャンプ向けに軽トラや軽バンなどをベースにした「軽キャン」(キャンパー仕様の軽自動車)の人気が高まっていたり、最低地上高が高いSUVでもさらにリフトアップするカスタムも根強い人気だといいます。

「リフトアップはクロカンでは定番のカスタムでしたが、昨今のキャンパー仕様もちょっとだけリフトアップするのが人気のようです。

 またSUVの場合は、専用のキャリアやラゲッジを有効活用できるボードを装着して、キャンプ道具を積みやすくしているようです。

 あとは内装の寸法に合わせたフラットベッドがあれば、車中泊もグッと快適になります。とりあえずこれくらいのライトカスタムでも十分オートキャンプを楽しめると思います」(業界関係者O氏)

 最後に、オートキャンプ場を利用する上で、注意したいマナーを教えてもらいましょう。

「意外なことに、オートキャンプ場内での事故が意外に多いく、キャンプという開放感でテンションが上がりやすく、周囲への注意も散漫になりがちです。

 ほかのユーザーのクルマに轢かれたり接触事故を起こすケースが毎年報告されているそうです。

 せっかくのレジャーですから、無事に帰ってくるのが一番。周囲のクルマへの注意は怠らないでほしいです」

 また、常に問題となっているのがゴミ処理問題。最近のオートキャンプ人気で初心者も増えているのですが、キャンプやBBQ、花火などで出たゴミをそのまま放置していく人も残念ながらいるそうです。

「オートキャンプに限らずアウトドアのレジャー全般にいえることですが、自分のゴミは自分で持ち帰るか、キャンプ場の指示通りの処理をすること。

 自然に囲まれた環境を維持するためにも、ゴミを放置しないのは最低限のマナーだと思ってください」(業界関係者O氏)

 加えて、騒音にも注意したいものです。目の前に広がる星空や豊かな自然を、静かに楽しみたい人もいます。

「オーディオなどで音楽を楽しみたい人も、夜はボリュームを控えめにして、虫や川のせせらぎをBGMに楽しむようにしてほしいです。

 同様に、人との会話は深夜になるほど意外に聞こえてくるものです。とくにBBQなどでアルコールが入ると会話の音量も大きくなりがちです。

 いくらサイトごとに分かれているとはいえ、10mも離れていないことも多いので、夜更けや早朝などは会話の音量にも気をつけてほしいです」(業界関係者O氏)

 さらに、他人のサイト内を横切るのもできれば避けたいところ。ほかのユーザーが利用しているサイトを、ショートカットのつもりでも横切られたら気分は良くありません。

 どうしても横切る必要がある場合はひと声かけるなど、トラブルを回避するように心掛けたいところです。

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