東名~横横結ぶ圏央道、開通時期「白紙」に 1年以上の中断経て再開も…見通しが立たない事情とは
5km超のトンネルがある横浜湘南道路は?
横浜湘南道路は、戸塚ICの手前にできる栄IC・JCT(仮称、横浜市栄区)で高速横浜環状南線と分かれて、藤沢バイパス(国道1号)の直下を西進し、藤沢ICにつながります。
延長7.5km、4車線、設計速度80km/hで、両端以外は5.6kmの長い地下トンネルとなり、途中には換気所が2か所造られる計画です。
トンネルは2機のシールドマシンで掘っていますが、1号機は2019年11月、西進中に地中の支障物に接触。その後2021年6月に掘進を再開し、2022年7月末の時点では約2.4km進んだといいます。
1号機はもうすぐ藤沢IC付近に到達し東へ180度方向転換しますが、マシンを回転させる立坑のスペースが限られるため、「より慎重な作業を行うことが必要となった」ということです。
なお、2号機は2022年1月から5月にかけて約180mの初期掘進を実施し、現在は本掘進に向けた準備をしているところといいます。

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このようにシールドマシンの停止や、安全かつ慎重な施工が要求される現場であることから、国土交通省関東地方整備局とNEXCO東日本関東支社は「現時点において全体事業工程を正確に把握することは困難な状況」と説明。
現在公表している開通見込みは、高速横浜環状南線が2025年度、横浜湘南道路が2024年度ですが、いずれも新たな開通目標はトンネルの掘進の状況などを踏まえて改めて公表するとしています。
会議では、神奈川県・横浜市が「開通時期の見直しについては残念」とした一方「密集した住宅地を通る工事を安全に進める必要があることは理解する」とし、早期開通に向けて工事の推進に協力していくとコメントしています。
Writer: くるまのニュース編集部
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