「オシャなソファ内装」にトヨタ「クラウン」67年の歴史が集約!? 新型の注目点は「派手外装」だけじゃない!
トヨタが新型「クラウン」を発表し、その大胆過ぎる刷新ぶりに驚きの声があがりましたが、トヨタの豊田社長は試乗してみて「これ、クラウンだね」と感じたと語っています。その理由のひとつに、内装設計に流れるおもてなしの精神が隠されていました。
豊田社長も納得! 乗ればやっぱり「クラウンだね」
2022年7月15日、トヨタから16代目「クラウン」が世界初公開されました。
1955年の初代以来、長年に渡りトヨタを代表する高級車として君臨してきたクラウンが、新時代にマッチした4つのボディタイプを新設。大胆な変貌ぶりをみせた斬新すぎる外観デザインなどで大きな話題を呼んでいます。
しかしいっぽうで室内は、67年の歴史を感じさせる乗員への「おもてなし」の精神がいまもしっかり息づいていました。
新型クラウンの発表披露会で、トヨタの豊田章男社長は次のように話しています。
「私が初めて新型クラウンを見た時の言葉は『面白いね』。
そして乗ってみて、クルマから降りた時の言葉は『これ、クラウンだね』でした。」
いままでのクラウンのイメージを払拭するほどの大胆過ぎる外観デザインに「面白い!」と心を動かされつつ、走行感覚や内装の質感の高さなどに、67年に及ぶクラウンのDNAをしっかりと感じた…という訳です。
今回は16代目となる新型クラウンに継承されたDNAの正体について探ってみましょう。
新型クラウンでは、トヨタブランド初となる最新電動パワートレイン「eAxle」を採用した新開発2.4リッターデュアルブーストハイブリッドシステムを搭載するなど、走りの性能にこだわりをみせます。
もちろん歴代モデルで培ってきた静粛性能についても、防音対策を念入りに施したといいます。
トヨタでは新型クラウンの走りについて「フラッグシップにふさわしい、ゆとりと品格を感じられる走りと快適な乗り心地」だと紹介しています。
内装はどうでしょうか。
クラウンを所有するエグゼクティブは、みずから運転を楽しむこともあれば、運転手にハンドルを任せ、後席に座ることもあります。いずれの席の乗員に対しても、等しくもてなす精神がなくてはならないクルマなのです。
トヨタではそのことについて「新型クラウンで“全席特等席”を実現させた」と表現しています。
内装を見てみると、仕立ての良さを感じさせるオシャレなソファのようなシートや、包まれるような形状で安心感を与えるインパネまわりなど、いずれも上品な佇まいで統一されています。
内装色も定番のブラックのみならず、明るくモダンな「フロマージュ」(アイボリー)や、前衛的な「ブラック/イエローブラウン」のコンビなど、多彩に用意されているのも贅沢な表現のひとつといえるでしょう。
後席のエグゼクティブのためには、リアパワーシートも設定しています。40:20:40分割でリクライニングができる機能です。
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これまでのクラウンでは、重厚なインパネ造形にマッチした重厚な内装色や木目調パネルなどの装飾により高級感が表現されていました。
新型はこうした過去のイメージを刷新。グッとモダンでオシャレなデザイン表現となりましたが、やはり高級であることが目で見てわかるのですから不思議です。
表現手法こそ変われど、乗員をおもてなす心が67年に及ぶクラウンのDNAだとすれば、16代目となる新型もその精神はしっかり活かされていたとわかります。
そんな新型クラウンはまず第一弾のクラウン クロスオーバーが2022年秋より国内発売を開始し、その後は40の国と地域でのグローバル展開を推し進めていくといいます。
さらにこのあと、4つのクラウンシリーズも控えており、2023年以降に順次追加されていく予定となっています。
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