電力需要ひっ迫で「賛否両論!」EV普及して本当に大丈夫!? 自動車メーカーも取り組む「ダイナミックプライシング」の可能性とは
需給の変化に応じて電気料金を変化させる仕組み「ダイナミックプライシング」に取り組む自動車メーカーも
そのうえで、最後にひとつの事例を紹介したいと思います。
日産は2022年6月30日、令和4年度「ダイナミックプライシングによる電動車の充電シフト実証事業」についての報道発表をしています。その実態について、日産グローバル本社で担当者に詳しく聞きました。
この実証は、経済産業省が今年度を含めて3年間行っている「蓄電池等の分散型エネルギーリソースを活用した次世代構築実証事業」に応募する形で行われます。
今年度は、電力会社のMCリテールエナジー、五島市民電力、SBエナジー、シェルジャパン、REXEV、三菱自動車工業、日産、そして三菱オートリースの8社が共同でおこないます。
対象エリアは令和3年度実証での、東京電力、東北電力、中部電力、関西電力、四国電力の各エリアに加えて、新たに九州電力エリアにも拡大します。
目的は、「将来のEVやプラグインハイブリッド車の普及に伴い、充電時間帯の集中による電力系統への負荷増大が懸念される。そこで、電力負荷の低減と平準化を目的とした、電力供給状況等に応じた電力料金が変動するダイナミックプライシングによる効率的な充電時間のシフトを検証する」ことです。
要するに、電気代を安く設定する夜間や早朝など電力需給量が少ない時間帯での充電をユーザーにうながして、電力供給のピークを和らげるという考えです。
実証に参加するモニターには、充電対象日の前日に、日本卸電力取引所の電力量単価が最も安い時間帯の4時間での充電について、メールやLINEで通知する方法です。これによりモニターは実証期間中はその時間帯での充電電力料金が無料になります。
そのほか、条件に合わせてEVやプラグインハイブリッド車から放電することでPayPayポイントがつくといったインセンティブについても検証していくといいます。
今後、こうしたダイナミックプライシングのみならず、社会全体でEVやプラグインハイブリッド車を含めた電気の使い方について、様々なアイディアが生まれ、それらを活用した未来の社会の姿が見えてくることを期待したいと思います。
Writer: 桃田健史
ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。
近著に「クルマをディーラーで買わなくなる日」(洋泉社)。
EVをエネルギーを使うだけのICEと区別できない思考硬直だとエネルギー逼迫って構図を描く。
10年間電気自動車2台を運用してきて、うまく使えばこれほどエネルギーを節約できるデバイスはない。
知恵が無いのか、老朽化原発を再稼働させたい連中のプロパガンダか。
1軒目の自宅は今年売却予定だが、10年前に搭載して太陽光発電システムとV2Hは未だに元気で、夜間に充電した電気自動車から日中太陽光発電システムの出力が落ちる時間帯に給電させると電力の平準化ができる。
灯油ボイラーを全廃してオール電化にしたら灯油とガソリンの使用量はほぼ0になった。
国は昨年からDP事業を開始したため今年参加を決めた。EVの使用実績と電力平準化のデータ取りをする。
2軒目と3軒目の店舗と自宅に太陽光発電システムを太陽の搭載した。
V2Hが半額補助になるので参加すればお得だし、データ供給でお役に立ちたい。
今を見て未来を否定するのは愚か者。
トヨタが逆立ちしても今、全ての車がEVになるわけない。そんな試算を持ち出して何が言いたい。
HVでもっともうけたいって素直に言えば良い。株価下がるだろうけど。