テールランプで「うっかり違反」!? なぜ片方だけ点灯しなくなる? 電球切れの対策とは

夜間の安全運転に必要な「テールランプ」ですが、電球切れして点灯しないまま走行しているクルマを見かけることがあります。テールランプは車検の必須項目にも指定されており、基準をクリアしないと車検不適合になってしまいます。

なかなか気付きにくいテールランプの電球切れ

 クルマにはさまざまなランプが装備されています。なかでも「テールランプ」は車両後方に装着され、後続車や自転車、歩行者などにクルマの存在を知らせるためのもので、「尾灯」とも呼ばれています。

 クルマを運転していると、このテールランプが電球切れしているのを見かけることがあります。

 後方に装着されているため自分では気付きにくく、ガソリンスタンドで給油しているときにスタッフから「テールランプが切れてますよ」と指摘されたことがある人もいるでしょう。

テールランプの電球切れにご注意!
テールランプの電球切れにご注意!

 そして、テールランプは左右に装着されていますが、なかには片方だけ切れているというケースも見受けられます。

 左右同時に点灯するはずなのに、どちらかが電球切れすることがあるのはなぜなのでしょうか。

 トヨタディーラーのメカニックに聞いてみると、「片方のみが切れるおもな原因は、電球の寿命と水侵入によることが多いです。私も長年整備士を経験していますが、クルマ自体に原因があることはあまり考えられません」との回答でした。

 LED電球の普及により電球切れは少なくなってきているものの、現在も「ダブル球」といわれる白熱電球を使用しているクルマも多数存在します。

 ダブル球は、1つの電球のなかにテールランプ用とブレーキランプ用の2つのフィラメント(発光部位)が入っており、2段階で発光する構造をしています。

 ランプを覆うカバー(テールレンズ)はプラスチック製です。そのため、時間がたつと車体とランプをネジで留める部分が劣化して、走行中の振動でランプが揺れてフィラメントが切れるということがあるのです。

 また、電球が点かなくなった際にテールレンズ内部を確認して水滴が付着しているのであれば、水によるさびの可能性が考えられます。

 ランプが装着されているソケットは、外部から水が入り込むことを防ぐため、根元にゴムパッキンが使われています。

 しかしこのゴムパッキンも経年劣化で痩せて水の浸入を許してしまうことがあり、これにより電球がさびて点灯しなくなってしまうというわけです。

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