新車221万円で「リッター28km」走る! 全長4m以下のスバル新「“小さな”SUV」に大反響! 「シリーズHEV」搭載の「レックス・ハイブリッド」のユーザーの反応と最新の納期は?

2025年6月、スバルはコンパクトSUVモデル「レックス」にハイブリッドモデルを追加しました。その後のユーザーの反響など、首都圏のスバルディーラーに問い合わせてみました。

現行のスバル車のSUVで最もコンパクト&低価格帯、しかもハイブリッド

 2022年11月にスバル初のコンパクトSUVとしてデビューした「レックス」。

 実はダイハツ「ロッキー」のOEM車でもあり、同様にトヨタにOEM供給されている「ライズ」を含めて、この3モデルが兄弟車といえる関係です。

 スバルのレックスといえば、1972年から1992年まで3世代にわたって販売されていた軽自動車の存在を懐かしむ人がいるでしょう。

 しかし、スバルは2012年に軽自動車の自社開発ならびに生産を終了しており、その後、軽自動車や小型車はOEMという形でダイハツから供給されています。

“全長4m以下”のスバル「新コンパクトSUV」!
“全長4m以下”のスバル「新コンパクトSUV」!

 ちなみに、ダイハツのロッキー、そしてトヨタのライズは2019年11月にデビューしています。

 同2モデルには1.2リッター直列3気筒NAエンジンと1リッターターボエンジンに加え、2021年11月に「e-SMART HYBRID(イースマートハイブリッド)」が追加され、3つのパワーユニットが設定されています。

 両モデルの駆動方式は、1.2リッターNAとe-SMART HYBRIDがFFで、1リッターターボが4WDです。

 そして2025年6月、待望のe-SMART HYBRIDモデルがレックスにも設定されました。

 このe-SMART HYBRIDは、発電専用となる1.2リッターエンジンとモーターを組み合わせたシンプルな機構を持ち、コンパクトなクルマに適したハイブリッドシステムである「シリーズ方式」が採用されています。

 その結果、WLTCモードで28.0km/Lという優れた燃費性能を達成しています。

 ボディサイズは、全長×全幅×全高は3995mm×1695mm×1620mm、ホイールベースが2525mmとなっています。

 ハイブリッドモデルの駆動方式はFFのみで、これにCVT(無段変速機)が組み合わされます。

 ちなみに、ガソリンエンジン車の車両本体価格は191万1000円〜251万1300円であるのに対して、ハイブリッドモデルは221万6500円〜260万8100円(いずれも消費税込み)と、価格差はわずかです。

 デビューから間もなく半年が経過するスバル レックス ハイブリッドですが、ディーラーに寄せられている反響について、11月下旬に首都圏にあるスバルディーラーに問い合わせてみました。

「ご家族でスバル車をご愛用いただいているお客様のなかには『奧さんやお子さん用に』と、レックスのハイブリッドモデルをお選びになる方がいらっしゃいます。

 ハイブリッドカーというと高額なイメージがありますが、レックスは200万円台前半で販売されています。

 この点を高く評価していただくことがありますね。

 その分、ご納期まで多少お時間をいただいていまして、3ヶ月程度を見込んでおります」。

 また、別のスバルディーラーではこんなコメントも寄せられていました。

「『これで4WDモデルがあれば完璧なんだけどなあ』というお声をいただきました。

 北関東エリアですと、冬場は路面が凍結したり、雪が舞うこともありますから、特に通勤で使われる場合には4WDは必須なんです。

 ベースモデルにあたるダイハツ『ロッキー』にもハイブリッドモデルの4WD仕様の設定がないので、現時点では4WDを重視するとなるとガソリンエンジン車になってしまうのですが…」。

 ちなみに、ガソリンエンジン車の4WD仕様は「G」が218万7900円、「Z」が251万1300円です。

 ハイブリッドモデルとの価格差は1万円弱、一部のユーザーにとっては悩ましい選択となりそうです。

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Writer: 松村透

株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。

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