レクサス「Fスポーツ」の“F”ってなに? いまさら聞けない!? 日本を象徴する頭文字とは
フルモデルチェンジしたレクサスの新型高級SUV「RX」をはじめ、レクサスの各モデルにはスポーティ仕様「Fスポーツ」が設定されています。この「F」とは、どういった意味があるのでしょうか。
2022年中には4つめも!? レクサスの「F」はいま大きく分けて3つのポジションが存在
2022年6月に世界初公開されたレクサスの高級SUV「RX」には、スポーティ仕様の「Fスポーツ」が設定されます。
これまでもレクサス車の多くのモデルに設定されているFスポーツですが、その「F」とはいったい何を指す文字なのでしょうか。
レクサスで初めて“F”を冠した最初のモデルである「IS F」が登場したのは2007年のことです。
スポーツセダン「IS」をベースに、最高出力423馬力を発揮する高性能な5リッター V型8気筒エンジンを搭載し、足回りや外観など各部を専用開発した、すべてにおいてスペシャルなモデルでした。
当時の公式発表では、開発テストの場として用いられたサーキット「富士スピードウェイ」(静岡県小山町)や、トヨタの開発部門やテストコースがある「東富士研究所」(静岡県裾野市)、さらに日本の象徴である「富士山」などの“FUJI(富士)”に由来すると説明していました。
2022年6月現在、レクサスの公式WEBサイト「What’s “F”?」をみると、「“F”の由来は富士スピードウェイ」「伝説的サーキットの頭文字に由来する」との記述をみることができます。
Fの意味付けは、かつて最高峰のF1(フォーミュラワン)世界選手権も開催された、国際サーキットの名に集約されているようです。
WEBサイトでは、次のような記述もみられます。
「“F”。それは、世界有数のサーキットトラックで鍛え上げられた、レース直系のDNAを宿すモデルだけが冠することを許されるハイパフォーマンスの証だ」
よりハードな実戦経験の積み重ねも、Fの基礎体力に重要な役目を果たしていることがうかがえます。
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そんな重要な“F”の称号が冠されるレクサスの各モデルには、それぞれ特別な意味付けが与えられています。
レクサスのFラインナップのピラミッドのなかでもとくに頂点へ位置しているのは、レクサスのスーパースポーツカー「LFA」です。
2009年秋に開催された第41回東京モーターショーで、市販バージョンがお披露目されています。
当時の販売価格は3750万円。世界限定500台が発売されました。
衝撃のデビューからすでに10年以上が経過していますが、レクサスブランドが目指す「操る楽しさ」を象徴する唯一無二の存在といえます。
そして前述の通り、Fのスタートとなる「IS F」に代表される「F」シリーズが、LFAに次ぐ第2のポジションといえるでしょう。
IS Fは、開発テーマに「公道からサーキットまでシームレスに走りを楽しめる」を掲げ誕生したハイパフォーマンスモデルです。
Fシリーズはその後同様のコンセプトのもと、上級セダン「GS」をベースにした「GS F」や、スポーティクーペ「RC」をベースとした「RC F」などが登場し、プレミアムスポーツとしてのブランドを確立させました。
そしてFのブランドを支えるエントリー版として登場したのが、冒頭で紹介した「Fスポーツ」シリーズです。
フラッグシップセダンの「LS」から、コンパクトSUV「UX」やコンパクトハッチバック「CT」に至るまで、幅広いモデルに設定されます。
Fスポーツは、レクサスが訴求する「走る喜び」を多くのドライバーに提供する象徴的なモデルという、重要なポジションに位置しているのです。
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2022年6月に新型が発表されたばかりの主力高級SUV「RX」には、Fスポーツの上位版として「Fスポーツ パフォーマンス」も追加されることが明らかにされました。
詳細なスペックについてはまだ明らかにされていませんが、パワートレインまで強化したパフォーマンスモデルだといいます。
新型RXは、日本国内で今秋より正式発売となる予定です。
2022年、LFAを頂点としたFの系譜にまた新たなポジションが誕生しそうです。
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