知らないうちに寿命を縮めてない?「やっちゃダメ!」クルマを傷めるNG行為5選

最近のクルマは「暖機運転不要」とはいうものの…

●暖機なしの急加速

「最近のクルマは暖機をしなくても大丈夫といわれていますが、長期間乗っていなかったクルマは潤滑するオイルも下に溜まっているため、暖機運転でエンジンオイルを潤滑させるほうがエンジンを傷めずに済みます。

 ただし、逆に長時間のアイドリング状態も決してクルマに良いともいえず、ほどほどに暖気させるのが良いでしょう。

 また小さいことですが、エアコンやオーディオなど電装系のスイッチを入れっぱなしでエンジンをかける人もいますが、エンジンをスタートさせたときがバッテリーにもっとも負荷がかかります。

 そのためできる限り電装系をオフにしてからエンジンを切るようにすることで、次回のエンジンスタート時に負担を減らせると思います」(N整備士)

暖気せずに急加速するのはクルマに良くない
暖気せずに急加速するのはクルマに良くない

 よく「暖機は必要なし」という話も聞きますが、正しくは「停車した状態での暖機は必要なし」ということ。エンジンスタート後はできるだけ速やかに発進したほうが、環境的にも騒音軽減の面でも良いといわれています。

「油温が低い状態でガバッと急にアクセルを踏むのはNGです。十分にオイルが温まり潤滑してからでないと、オイル切れと同じく焼きつきを起こす可能性もあります。

 またATオイルもある程度の暖気は必要ですので、スタート直後はあまりアクセルを踏み込まずに5分程度はクルマを労わる暖機運転をするほうが、コンディションは維持しやすくなります」(N整備士)

●完全停止する前にDからRへシフトチェンジ

「駐車場や狭い道での切り返しなどでR(リバースギア)に入れるときにやってしまいがちなのが、完全にクルマが停止する前にRに入れてしまうことです。

 自動車メーカーやシフトメーカーもある程度はそういったユーザーがいることは想定済みで、アクセルを踏み込まない程度の低速であればATが壊れることはありません」(N整備士)

 とはいえ、壊れないからといって、ATのプラネタリギア(変速を担うギア)に無駄な負荷がかかるのは間違いありません。N整備士もできる限り停止してからシフトチェンジするのがお勧めだといいます。

●路上の穴や段差をそのまま通過

「一般道では、コンクリートやアスファルトにヒビ割れや穴が開いていたり、段差がある道も存在します。

 そういった穴や段差に気づかずそのまま走行してしまうと、タイヤやサスペンションにかなりの衝撃がかかります。

 ある程度の衝撃はタイヤやブッシュ類などが吸収してくれますが、想像以上に衝撃が強いケースも多いようです。

 そうなるとタイヤやサスペンションを傷めてしまったり、さらにクルマのボディ下部に取り付けられたアンダーフロアやフロントバンパー下部を擦ってしまうこともあるので、路面状況を判断し、できる限り回避したほうが良いでしょう」(N整備士)

 段差や穴を乗り越えるとき、それまでの走行速度のままだとタイヤだけでなくホイールまで損傷してしまうことがあります。

 またタイヤのトレッド面は強度もありますが、サイドウォール部分は意外に薄くて傷がつきやすく、さらには扁平率の低いタイヤなどはホイールを破損する原因にもなります。

 ほかにも、アライメントが狂ってしまってまっすぐ走らなかったり、タイヤの偏摩耗もつながります。

 とくに雪の多い地域では、昼夜の寒暖差で路面にヒビや穴ができやすく、夜間走行では見えにくいことも多々あります。

 そうならないためにも、状況に応じて速度を調節してできる限り回避したいところです。

※ ※ ※

 ほかにも、AT車しか乗らない人がやりがちなのが、ダラダラとブレーキを踏み続けること。これもNG行為のひとつです。

 現在のクルマはそう簡単に壊れる心配はないものの、ブレーキをしょっちゅうかけていると、いわゆる「ブレーキを引きずる」走りになり、ブレーキパッドの消耗だけでなく、ローターなどにも悪影響が出るといわれており、注意が必要です。

【画像】それやっちゃうとクルマが傷む… 愛車の寿命を縮めるNG行為を見る(16枚)

参加無料!Amazonギフト券贈呈 自動車DXサミット BYD登壇 最新事例を紹介(外部リンク)

画像ギャラリー

Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

1 2

実績500万人超!お得に車売却(外部リンク)

新車不足で人気沸騰!欲しい車を中古車で探す

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー