令和だけど「FR+MTにこだわる!」“汗臭い”なんていわせない! 新車で買えるマニュアルのFRスポーツカー 3選
オートマ車の普及率がほぼ100%に近づいた令和のいま、MT(マニュアルトランスミッション)の新車はすっかり絶滅危惧種となりました。FR(後輪駆動)の組み合わせとなればなおさら希少です。そんなFR+MTが選べる新車 3選をお届けします。
あえて楽しみたいマニュアルシフト! 令和の時代でも新車で買えるMT車 3選
昭和の時代にはごくありふれていた「FR(後輪駆動)」と「MT(マニュアルトランスミッション)」も、すっかり希少な存在になってしまいました。
新車で買える国産車では、いくつかのスポーツカーなどに残されるのみです。
令和のいま、絶滅危惧種となったFRとMTの組み合わせが選べるクルマを探してみましょう。
FRはフロントエンジン/リア駆動の略称です。現在主流のFF(前輪駆動)よりも重量バランスが良く、駆動力の伝達にも優れているので、スポーツカーに向いたレイアウトといえます。
3ペダル操作とともにエンジン回転に合わせシフトし、ドライバーの意思通りに自在な走りを味わえるMTと組み合わせれば、運転という行為をさらに楽しむことができます。
古い時代の技術かもしれませんが、自動運転技術の普及が期待される令和の時代だからこそ、そんな“汗臭い”行為をしてみるのもまた面白いものです。
いまこそあえて選びたい、FR+MTの組み合わせが選べる楽しい国産車 3選をご紹介します。
●MT+FRしかもオープン! マツダ「ロードスター」
マツダ「ロードスター」はFRでオープンのスポーツカーで、もちろんマニュアルシフトの設定があります。
車両重量1トン前後の軽量かつコンパクトなボディサイズと、1.5リッターで程よいパワーのエンジンの組み合わせをオープンにして走れば、たとえ街中を軽く流すだけでも楽しさ満点!
流行りの大柄なミニバンやSUVではけっして味わえないこの軽快さがロードスターの魅力。多くのクルマ好きにとって、いつかは手に入れたいあこがれの1台といえます。
ただ乗車定員2人乗りのためこれ1台ですべてをまかなうのは厳しく、また人口が集中する首都圏などの駐車場事情が厳しいエリアでは、セカンドカーという選択肢でもハードルは高いかもしれません。
とはいえ現行「ND」型は2015年のデビューから7年が経過しています。
次期型登場は未定ですが、避けられない電動化により重量増も予想されます。軽快なロードスターを味わうなら、今がラストチャンスかもしれません。
●水平対向エンジンをマニュアルで楽しむ! トヨタ「GR86」&スバル「BRZ」
スポーツカーのラインナップが少なかったトヨタが2012年、スバルとの共同開発という手法で誕生させたスポーツカーが初代トヨタ「86」/スバル「BRZ」でした。
若者でも手に入れられる価格設定を狙ったもので、86(ハチロク)の名称も、昭和の安価なFRスポーツカー「カローラレビン/スプリンタートレノ」の型式「AE86」に由来します。
低重心なレイアウトを特徴とするスバルの水平対向型2リッターノンターボエンジンを後輪駆動と組み合わせ、軽快な走りを実現させ、6速ATのほかに6速MTの設定も用意されました。
マツダ ロードスターなどとは異なり、小さいながらも+2の後席が用意されているのも特徴です。
初代デビューから9年後の2021年、2代目となる現行型へフルモデルチェンジしています。
トヨタ版は「GR86」に改名。初代のプラットフォームを流用しながらもボディ剛性を強化し、エンジンを2.4リッターに拡大したことで中速域でのトルク特性を改善するなど、多岐に渡る改良が施され、MTも引き続き設定されています。
●日産「フェアレディZ」
1969年に登場した初代モデルから、50年以上の長い歴史を誇る老舗のスポーツカーブランドが日産「フェアレディZ」です。
2022年1月には新型「RZ34型」が国内初披露。4月25日には、524万1500円から用意される各グレードの販売価格なども明らかにされています。
フロントに搭載されるのは、3リッターのV型6気筒「VR30DDTT」型ツインターボエンジンで、駆動方式はもちろんFR。最高出力405ps、最大トルク475Nmの高性能を誇ります。
新開発の9速ATのほか、先代Z34型に続き6速MTの設定が残されているのもうれしいところ。
初代「S30型」などの歴代モデルをオマージュしながら現代的に仕立てたスポーティなスタイリングや、全面カラー液晶の12.3インチメーターディスプレイを備えた未来的なインテリアなど、見どころも豊富です。
新型フェアレディZの正式な発売は、2022年夏ころとなる見込みです。
※ ※ ※
MT車の絶滅が危惧される中、うれしいニュースも入っています。
トヨタはスポーツカー「GRスープラ」の一部改良にあわせ、3リッターターボエンジンを搭載するハイパワーモデル「RZ」グレードに、6速MT仕様を追加すると発表したのです。
新型スープラ RZの6速MT車は2022年夏頃より商談を開始し、2022年秋頃以降の納車を予定します。
価格などの詳細はまだ明らかにされていませんが、日産からライバル車のフェアレディZがデビューするタイミングとあって、にわかにハイパワーMT車の市場が盛り上がりをみせそうです。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。