あえての6速MT!? スバル新型「BRZ」に初代から乗り換え! オーナー目線で進化をチェック
雨の日の新型BRZはちょっと大変…
内外装の進化も新型BRZの特徴です。
ヘキサゴングリルやコの字のヘッドランプというモチーフを受け継ぎつつ、より低く抑揚のあるボンネットフードに変更。ひと目見てBRZということはわかるけれど、力強さが増した印象を受けます。
リアもコの字のテールランプが備わり、ほかのスバル車と共通点するデザインになったほか、ダックテールがスポーティさを演出。
フロントバンパーダクトや、フロントホイール後方に設けられたフロントエアアウトレット、サイドシルスポイラーなど、ボディ全体で空力を調整し、デザイン性と走りに磨きをかけました。
低重心でカッコ良いスタイルになった新型BRZですが、雨の日などは少し困ったことになり、初代よりも大きく張り出したサイドシルスポイラーが濡れて降りるときに服が触れて濡れやすいのです。
また、空気の通り道になるフロントバンパーダクトとフロントエアアウトレットがとても汚れやすいという難点があり、こまめに洗車をするもののこの部分は手が入りにくくて汚れが落としきれないので、何か良い洗車グッズを揃えなければと考えています。
内装も、初代と比べてスイッチのデザインや配置などがあまり変わっていないので、違和感がなくすぐに慣れましたが、逆にあまり変わってないので「本当に新型か?」と思うほど。
ただ、インパネ中央がフラットになって前方の視界が良くなっているほか、シートの形状が体になじむように改良されたことで、ロングドライブでも疲れにくい姿勢で運転できるようなりました。
また、大型の9インチナビゲーションが装着できるようになり、7インチだった初代とは2インチの違いですが、かなり拡大して見やすくなっています(新型でも7インチナビは装着可)。
初代は内装の仕様が上級のSグレードとエントリーのRグレードで違っており、オートエアコンのSに対してマニュアルエアコンのRといったように装備自体が異なっていたのですが、新型BRZはシートやトリムの表皮の違いやシートヒーターの有無といった変更にとどまります。
なお、外観の違いは、Sはツヤ消し18インチホイールにタイヤはミシュラン パイロットスポーツ4、Rはツヤあり17インチホイールににタイヤはミシュラン プライマシーHPが装着されるといったところ。私はシートヒーターを付けたかったのとウルトラスウェードのシートが良かったので上級のSを選択しましたが、カスタムを楽しみたいという人であればRで十分満足できると思います。
安全機能に関しては、現時点で6速MTはアイサイト非搭載ですが、AT車にはアイサイトが搭載され、初代に比べて安全性が大きく向上ました。
ただし、国産車の継続生産車も2025年12月から自動ブレーキが義務化されることになっているので、それまでに6速MTにも何らかの対策が施されるのではないでしょうか。
気になる実燃費ですが、初代は最終的に12.1km/Lを記録したのに対し、新型BRZは現時点で11.1km/Lと若干悪化。
新車でまだ燃費が伸びにくいとか、市街地の走行ばかりでストップ&ゴーが多いなどが原因なのかもしれませんが、せめてカタログ燃費の11.9km/L(WLTCモード)に近づけるようにとは思っています。
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毎年ゴールデンウィークくらいに送られてくる自動車税は、排気量アップによって初代の3万9500円から4万3500円に上がり、昨今のガソリン高騰によりハイオクガソリンは確かに高いのですが、それは大した問題ではありません。
また、MT車は渋滞がツライといわれますが、慣れてしまえば「少し面倒くさい」くらいで済みます。
それよりも、走りが楽しいFRスポーツカーをMTで操作することを優先。電動化が急速に進むなかにおいて、純ガソリン車のスポーツカーにあえて乗る愉しさを堪能したいと思います。
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