中古車購入の新常識! ハイブリッド車はバッテリーを要チェック!? イマドキ中古車の注意点
中古車を購入するときは、事故車や過去のメンテナンスナンス歴などを確認するのはもちろんですが、ハイブリッドシステムやコネクテッド機能といった先進的な機能が搭載された中古車は、どのようなところをチェックしたら良いのでしょうか。
現代のクルマを中古で買うときにチェックする項目は?
現在、半導体不足による新車の納期遅れが深刻化したことで、すぐに乗れる中古車の人気が高まっています。
また、世界的な自動車製造の減産や、原油高、急激な円安などを受けて新車価格も値上がり傾向。そうなると手頃で程度のいい高年式の中古車に人気が集中するのも納得です。
中古車を購入する場合は、事故歴の有無や過去のメンテナンスナンス歴の確認など、今まで通りのチェックをするのはもちろんのこと、比較的新しいモデルになるとハイブリッドシステムやコネクテッド機能の搭載など、これまでのとは違うチェック項目も増えています。
製造年から時間がそれほど経過していない高年式の中古車を購入する場合は、どのようなことに注意したら良いのでしょうか。
高年式の中古車で増えているのが、ハイブリッド車です。
ガソリン価格の高騰が続いているなかで、燃費の良いハイブリッド車を選びたいという人も多いと思いますが、ハイブリッドの中古車選びにおける難点がメインバッテリーの状態が見た目だけでは分かりにくいことでしょう。
都内の中古車販売店のオーナーN氏に話を聞いてみましたが、メインバッテリーの状態は販売店でも把握しきれないようです。
「以前のハイブリッド車はニッケル水素電池を搭載していましたが、現在の主流はリチウムイオン電池です。
しかし、このメインバッテリーの状態は走行距離だけでは把握できないんです。
メーカーの保証期間はだいたい5年または10万kmとなっていますが、前オーナーの走行パターンによってバッテリーの劣化具合が違ってくるので、判断しにくいのです」
スマートフォンもそうですが、バッテリーは放電と充電を繰り返すたびに劣化が進み、蓄電量が減少していきます。ハイブリッド車の場合はガソリンエンジンの駆動力でも走れることから、バッテリーの劣化を体感できても交換まではしないケースが多いそうです。
「バッテリーが劣化するとモーターのアシスト量が減り、燃費は悪化します。
ハイブリッド車を中古で購入したオーナーのほとんどが新車の状態を知らないので、悪化した燃費も『こんなものだろう』と考えてしまいがちなんです」(中古車販売店オーナーN氏)
最近ではハイブリッド車のメインバッテリーもかなり安くなりましたが、少し前のモデルに適合するバッテリーは15万円から40万円程度とかなり高額です。
安く買ったはずの中古車なのに、メインバッテリー交換で高額な費用が発生しては意味がなくなってしまいます。
「当然ながらバッテリーは消耗品ですので、ある程度の年式になれば交換が必要になります。さらに、使われていないメインバッテリーも自然放電で劣化が進む場合もあります。
ハイブリッドの中古車では1年1万kmを目安に、年式と走行距離のバランスが取れた車両を選ぶほうが安全ともいえます」(中古車販売店オーナーN氏)
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