運転初心者でも「レンタカー」は借りられる? どんな車種が最適? レンタカーの正しい利用方法とは

ドライブ目的の利用ではどんな車種を借りれば良い?

 たいていのレンタカーは、車種やクラスによって利用料金が違います。

 もちろん好きな車種を予約しても問題はありませんが、初心者ドライバーがドライブ目的で借りる場合はどんな車種が良いのでしょうか。

「乗車する人数や荷物が少ないのであれば、軽自動車かコンパクトカーが安全だと思います。

 初めて運転する車種は、すぐに車両感覚をつかみにくいものです。狭い道や駐車なども考慮すると、できる限り取り回ししやすいクルマが乗りやすいと思います」(レンタカー会社スタッフB氏)

レンタカーは「わ」ナンバーが使われる
レンタカーは「わ」ナンバーが使われる

 これは利用目的にも関係しますが、単純に街乗りでの利用であれば軽自動車、長距離を走りたい場合はコンパクトカーといった具合に使い分けるのが良さそうです。

 利用料金は、コンパクトカークラスなら12時間利用で3000円から、24時間で5000円からといったところでしょう(ただし週末などは24時間以上の利用制限あり)。

 仲間4人で割り勘すればかなり安くレンタルでき、電車よりも安く済むかもしれません。

 長距離ドライブを楽しむ場合、事前に用意すべきものがあります。それは「ETCカード」です。

 高速道路を利用するときは、ETCカードを使って通行料金を支払うのが一般的になっています。

 国道交通省が発表したETCの利用率は、ネクスコ系の高速道路では91.8%以上、首都高に至っては96.3%となっており、さらに料金所の有人レーンは今後廃止される方向でETC専用化が進んでいる状況です。

 しかしETCカードはクレジットカードと紐づいているケースが多く、すぐに作れないことが多々あります。

「そんな場合を想定して、たいていのレンタカー会社ではまだETCカードを持ちでないお客さま向けにETCカードを1日あたり数百円で貸し出し、返却時に利用された区間の通行料金を支払うサービスも展開しています。

 とはいえ、今後もクルマで高速道路を利用される機会はあるでしょうから、事前にご自身でETCカードを作成し、レンタカー利用時に持参していただくほうが手続きも簡素化できると思います」(レンタカー会社スタッフB氏)

 無事にレンタカーを借りれば、あとは好きなところへ行くだけということになりますが、やはり「レンタカーは借り物」という点は気を付けておきたいところです。

 使用料金を支払うとはいえ、原則として「借りた状態で返却するのが基本」という部分は忘れてはいけません(天候などでボディが汚れるのは別として)。

「貸し出し前にはスタッフと一緒に現車のキズの有無などをご確認いただくのですが、気が付かないうちに傷を付けてしまうことがあります。その場合、NOCの対象となり、修繕費などの追加料金が発生することがあります。

 なかでもご注意いただきたいのはタイヤです。パンクに関してもお客さまの負担になりますし、ホイールやホイールキャップの破損などもNOCの対象となります。

 目的地までの道中によっては狭い道や側溝、または縁石などでタイヤやホイールに傷が付いてしまう場合もありますので、安全運転をお願いしたいです」(レンタカー会社スタッフB氏)

 万が一、事故に巻き込まれてしまったときに、レンタカー会社へ連絡することも忘れてはいけないポイントです。

 自分に過失がなかったとしても、修理が必要な場合はNOCの対象になる可能性もあります。借り物だからこそ、いつも以上に慎重に運転したいものです。

 返却時間が迫ってきました。やはりマナーとしては「借りた状態での返却」が理想ですので、忘れずにしておきたいのが給油です。しかし返却時間までギリギリの場合は、そのまま借りた店舗に返却しても大丈夫です。

「予約が立て込んでいる場合、次のお客さまへの引き渡し時間にも影響しますので、できれば満タン給油でご返却いただけるとスタッフは喜びます。

 返却時間のギリギリになってしまった場合は、安全を考慮しつつ返却を優先し、精算時に燃料費などを追加でお支払いいただければ問題ありません」(レンタカー会社スタッフB氏)

 また、レンタカーの場合は、よほどひどい汚し方をした場合でない限り、洗車は必要ありません。

 ただし車内で飲み物をこぼしてしまった、シートがひどく汚れてしまった場合などはNOCとして別途支払いが発生することもあります。車内での飲食はホドホドにしておくほうが良いでしょう。

【画像】レンタカーは「わ」ナンバー! Yナンバーや図柄入りなど珍しいナンバープレート(33枚)

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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