「ガチンコ勝負」開幕! トヨタとスバルが「協調&競争」でカーボンニュートラルに挑む! 両社がモータースポーツでクルマを鍛えるワケとは

2022年3月19日、20日に三重県鈴鹿サーキットにて「ENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook」の開幕戦となる鈴鹿大会がおこなわれました。今年からGR86/SUBARU BRZが投入されカーボンニュートラル燃料を用いて参戦しますが、どのような過程を経て、開幕戦に挑むのでしょうか。両社長の想いとはいかに。

ついにスーパー耐久シリーズ2022が開幕! GR86/SUBARU BRZのガチンコ勝負はどのように始まったのか?

 2022年のスーパー耐久シリーズが開幕。今年から石油製品の精製および販売、電気・水素の供給などをおこなう「エネオス」が冠スポンサーとなり、「ENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook」と呼ばれます。
 
 2021年、開発車両の参加が可能なST-Qクラスが新設、このカテゴリーを用いて「カーボンニュートラルの実現には選択肢が必要」と、ルーキーレーシングが水素エンジンを搭載したカローラスポーツで参戦。
 
 当初は孤軍奮闘の戦いでしたが、「意志ある情熱と行動」が多くの仲間たちを呼び、最終戦(岡山)で、スバルとマツダが参戦を表明しました。

スバルの中村社長からレーシングスーツを受け取ったモリゾウ選手(写真は左から井口選手、モリゾウ選手、中村社長)
スバルの中村社長からレーシングスーツを受け取ったモリゾウ選手(写真は左から井口選手、モリゾウ選手、中村社長)

 2022年のST-Qクラスは水素エンジンカローラに加えて、カーボンニュートラル燃料を用いたGR86/SUBARU BRZが参戦。

 スバルとしては2008年以来となるワークス参戦となりますが、この2台は先行開発車両を公開しながらガチンコで戦う……というのがこれまでの流れでシェイクダウン→トヨタ/スバルの合同テスト→S耐公式テストを経て、ついに鈴鹿で実戦デビューとなりました。

 土曜日の予選前におこなわれた合同記者会見の内容をお伝えしましょう。まずはトヨタの豊田章男社長です。

「昨年の富士で8社だったバックボードのロゴが22社に増えました。『意志ある情熱と行動』に共感をいただいた多くの仲間たちに感謝したいと思います。

 S耐はプロ、ジェントルマン、メカニック、エンジニアが一体となり、市販車に近い状態のマシンで戦うレースです。

 昨年開発ベースの車両が参戦できる『ST-Q』クラスが新設され、水素カローラとGT4スープラをモータースポーツの場で開発することができました。

 さらにS耐が注目されることで、モータースポーツの視野も広がったと思っています。

 今年はカーボンニュートラル燃料を用いるGR86が参戦しますが、昨年チームメイトだった井口選手はSUBARU BRZで参戦します。

 さらにST-4クラスにもGR86が参戦するなど、プロドライバーがさまざまなクラスで参加していることも魅力だと思っています。

 プロ/ジェントルマンに関わらず、全員が『運転大好き』、『クルマ大好き』のメンバー、S耐らしく乗る人も、作る人も、見る人も楽しいレースにしていきたいと思っています」

スーパー耐久シリーズ2022が開幕! GR86とSUBARU BRZのガチンコ勝負が始まった!
スーパー耐久シリーズ2022が開幕! GR86とSUBARU BRZのガチンコ勝負が始まった!

 2021年同様に、GRが開発したマシンをルーキーレーシングが走らせますが、これにも意味があります。ドライバーの1人であるモリゾウ選手はこのように語ってくれました。

「ルーキーレーシングを立ち上げた理由は単純明快で『私の想い』からです。

 それは何か? 見る人、やる人、参加する人など、モータースポーツに関わる全ての人がブレイクスルーするためのキッカケだと。

 なぜ、それができるのか? それは私が色々な“顔”を兼務しているからです」

 ちなみに「トヨタ自動車・代表取締役社長」、「ルーキーレーシング・オーナー」、「自動車工業会・会長」、「東和不動産・会長」、そして「ドライバー・モリゾウ」に加えて、最近では「FIA評議委員」という肩書も加わっています。

「ルーキーレーシングはプライベーターに軸を置いたチームです。

 トヨタはレースカーのベースとなるクルマを提供し、多くのプライベーターに使っていただきたい……というのが、我々の強い想いです。

 そのときに『プライベーター目線って何?』といったときに、私が『社長』でルーキーレーシングの『オーナー』、そして『ドライバー』である利点を活かすべきだと思いました。

 だから、自らチームを立ち上げました。そしてさまざまな顔を持つ私が『現地現物』で感じて思ったことをいうので、皆が共感して動いてくれると思っています」(豊田氏)

 加えて、GR86のドライバーの1人である大嶋和也選手はこのように語ってくれました。

「昨年までは独自で参戦してきましたが、モータースポーツはライバルと競い合いながら、いかにクルマを速くしていく/効率を上げていくことが醍醐味なので、仲間が増えてくれたのは嬉しいです。

 さらにモータースポーツはファンが見て・応援してくれて成り立っていますので、僕らが真剣に戦っている姿も楽しんでもらいたいです」

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