東北中央道~日東道を結ぶ「新庄酒田道路」一部区間で開通時期見直し 現在は工事ストップ

国道47号の新庄古口道路(新庄酒田道路)で、建設中の区間の開通時期が見直されることになりました。

地滑りを確認 開通時期繰り下げか

 国土交通省東北地方整備局山形河川国道事務所は2022年3月18日、国道47号「新庄古口道路」の未開通区間について、開通時期を見直すと発表しました。

国道47号「新庄古口道路」の施工現場。地滑りによりクラックが発生(画像:国土交通省東北地方整備局山形河川国道事務所)
国道47号「新庄古口道路」の施工現場。地滑りによりクラックが発生(画像:国土交通省東北地方整備局山形河川国道事務所)

 新庄古口道路は、山形県の新庄市と酒田市を東西に結ぶ新庄酒田道路の一部を構成する地域高規格道路です。現在は、計画延長10.6kmのうち両端部分の計4.6kmが開通しています。

 工事が進められてきたのは、新庄市大字升形から戸沢村大字津谷までの6.0kmです。開通目標は「2022年度内」でしたが、2021年11月に施工中の前波トンネル(仮称)の坑口付近で法面に変状が生じ、工事がストップしていました。

 その後、調査を進めたところ地滑りの発生が確認できたため、地質調査や変位の観測などをおこなっています。

 今後も融雪時期まで調査観測を続け、地滑り対策の内容を決めた上で、2022年春頃にその対策工事に着手する予定です。

 山形河川国道事務所は道路の開通時期について、地滑り対策の状況を踏まえて、改めて工程を精査して決定するとしています。

※ ※ ※

 国道47号「新庄酒田道路」は、JR陸羽西線に並行して新庄と酒田を結ぶ地域高規格道路です。山形道+月山道路とともに、山形県内陸部の東北中央道と、庄内地方の日本海東北道を東西につなぐ“横軸”を担うことになります。

 途中の高屋道路(延長3.4km)の計画区間では、既設の陸羽西線のトンネルからわずか約3mの間隔で道路トンネルを通すことになることから、工事を安全・効率的に進めるため陸羽西線の列車を運休させます。

 期間は2022年5月から2024年度中までで、その間はバスによる代行輸送が計画されています。

 高屋道路は2024年度の開通を目指し、工事が進められます。

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