「車のタイヤに窒素」メリットは? 空気の代わりに選択 どんな人に向いている?

クルマのタイヤには一般的に空気を入れますが、タイヤ専門店や一部のカー用品店では窒素も選べるようです。どのようなメリットがあるのでしょうか。

空気の代わりに窒素! そのメリットとは?

 クルマのタイヤには、一般的に空気が入っていますが、一部のタイヤ専門店やカー用品店の空気入れは、空気ではなく「窒素」を選べるものもあります。実際に窒素を入れる人は多いのでしょうか。

タイヤに窒素ガス充てんすることってどんな意味がある?
タイヤに窒素ガス充てんすることってどんな意味がある?

 タイヤの空気は自然に漏れ出てしまうため、空気圧を定期的に確認する必要があります。そして必要に応じて、車両ごとに定められている指定空気圧を目安に空気を補充します。

 空気圧の確認は自分のエアゲージでできますし、空気の補充はタイヤ専門店やガソリンスタンド、カー用品店で可能です。しかし一部の店舗には、空気とともに窒素が用意されていることがあります。

 タイヤ専門店の担当者によると、窒素充填を選ぶ人は「全体の2割ほど」とのこと。そしてさらに「ただ、初めて来店される人の中には、窒素が補充できること自体を知らない人も多く見られます」といいます。

 窒素の充填は、どこでも必ずできるものではありません。窒素の空気入れを設置している店舗の多くは窒素を専門業者から仕入れており、このような取引のない店舗は、窒素充填に対応していません。

 前出のタイヤ専門店でも、ユーザーのニーズを踏まえ、窒素を定期的に仕入れているそうです。

 また、通常の空気ほど一般的ではないため、担当者が述べるように、タイヤに窒素を補充できること自体を知らない人も多く、店舗では窒素について説明を求められる機会も多いといいます。

 では、窒素を入れるメリットはなんでしょうか。

 前出の担当者は「窒素は、空気圧の変化が生じにくいというメリットが挙げられます」といいます。

 冒頭で述べたように、タイヤの中の空気はエアーバルブをしっかりと締めていても、ゴムをすり抜けるなどして自然に減っていきます。

 一方、窒素は膜状の物質をすり抜けにくいという性質があるため、酸素や二酸化炭素などが混ざっている空気と比べ、自然な漏れが起きにくいというメリットがあります。

 もちろん、窒素は通常の空気中にも80%近く含まれていますが、この窒素の割合を限りなく大きくすることで、より漏れの生じにくい状態を作ることが期待できます。

 さらに、窒素100%にすることで、体積が変化しやすい水分も除くことができ、空気に比べると空気圧の減りが緩やかになると予想されます。

 タイヤのグリップ性能といったパフォーマンスをしっかりと発揮するためには、車両指定空気圧に沿った調整が必要となるため、空気圧が変化しにくいことは安全な走行を守ることにもつながります。

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5件のコメント

  1. 各サイトで何年も前に散々ネタにしていたものを今さら記事にしてもなぁ…。
    それも内容に新しい知見があったのならまだしも、内容そのものは何年も前と同じでそれに金を出しているこのサイトの編集部もタイヤに窒素を入れるようなものだわな。

    • タイヤ組む時に窒素では組みませんので最初から標準気圧分は空気が充填されているので窒素ガス充填と言ってもたかが知れているしここに書かれている通り酸素の透過率が高く窒素ガスが抜けづらいのであれば抜ければ抜けるほど窒素濃度が高くなるのでは?

    • jespaさん言われる通りですよ。窒素分子と酸素分子のサイズの差で僅かに大きい窒素が抜けにくい。
      差が僅かなので効果の違いを感じられるほど差がない。でも言われる様にタイヤ内の窒素濃度は上がります。でも分析機で測らないと分からないレベル。
      しかも空気の組成で窒素の量は大半を占めるため効果を実感するのは難しい。

      よって、効果がないとは言えないが、気休め程度ですね。

      記事にするなら、同じ条件で空気充填と窒素充填で1ヶ月後の圧力差の実験くらいやって欲しい。
      いや、やって差がないから結果言えないのかw

  2. 予想されますってなんだよ検証しろよ
    それがメディアの仕事だろ

  3. 窒素充填はなぜ効果があるか。

    ゴムは見た目気体を閉じ込める事が出来る様に見える。でも実際には網の目状で空気等の気体の分子レベルで見れば穴だらけ。
    風船膨らまして翌朝シナシナにシボンでいるのも同じ理屈で目の細かい網で空気を閉じ込めているので網の目から空気が漏れる。
    タイヤのゴムは厚みがある分空気の漏れが少ないだけで漏れています。
    酸素の分子と窒素の分子の大きさはわずかに窒素が大きい。だから漏れにくい。ただ違いは僅か。つまり効果も僅かです。それに元々空気の大分は窒素なので差はより小さいものとなります。
    効果が無いわけではないけど、差を感じる程効果はない。

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