「車のタイヤに窒素」メリットは? 空気の代わりに選択 どんな人に向いている?
窒素の補充がおすすめなのはどんな人? 窒素+空気は平気?
では、窒素の補充が推奨されるユーザーは、どのような人なのでしょうか。
前出の担当者は「特におすすめしているのは、タイヤをメンテナンスする機会の少ない方です」と話します。
クルマの空気圧は走行の有無にかかわらず自然に下がっていきます。クルマに乗る機会が多くても少なくてもタイヤの空気圧は変化するため、例えばガソリンスタンドやカー用品店に立ち寄った際などに、こまめな点検をすることが望ましいでしょう。
このようにタイヤの空気圧を左右する要素は、クルマの使用ではなくメンテナンスの頻度が重要となります。そのため、メンテナンスの頻度が少ない人には、空気圧が低下しにくいという特性を有する窒素が有効といえます。

そんな窒素ですが、前出の担当者によるとユーザーからは「窒素を入れた後に、通常の空気入れで空気を入れても良いのか」「空気が入っているタイヤに窒素を入れても問題はないのか」といった質問が非常に多く寄せられるそうです。
では、空気と窒素を混ぜることに、何かデメリットはあるのでしょうか。
前出の担当者は、この質問に対して「基本的に問題ありません」と話し、以下のように続けます。
「空気と窒素を混ぜても、基本的にタイヤの中の窒素の割合が増えるだけです。ゴムに影響を及ぼしたり、空気圧が著しく変化したりすることはありません」
そのため、窒素を充填した後に空気入れを用いて自身で空気圧を調整したり、その後、他店でメンテナンスをおこなったりすることには、特に問題ないといえます。
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なお、窒素充填により自然な空気漏れが起こりにくい状態にはなるものの、空気圧が100%変化しないというわけではないため、定期的な空気圧のチェックは継続することが望ましいでしょう。
ちなみに店舗によって異なりますが、前出のタイヤ専門店では、窒素の充填をタイヤ1本あたり250円でおこなっているそうです。
Writer: Peacock Blue K.K.
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