激アツ「ポルシェvs軽トラ」の峠バトル!? 「実は大ピンチの真っ最中!」 厳冬の山道で起きた激寒トラブルとは
Twitterに投稿された1枚の写真が話題となっています。投稿者によるとこの写真の裏側では大変な事態が起きていたといいますが、何があったのでしょうか。
ポルシェと軽トラの熱き戦い?と思いきや…
2022年2月14日、Twitterに投稿された「ポルシェvs軽トラ」の峠バトルのような写真が話題となっています。
しかし、投稿者によるとこの写真の裏側では大変な事態が起きていたといいますが、どのようなトラブルがあったのでしょうか。
写真は、雪の積もる峠道で撮影されました。ポルシェと軽トラックの2台がまるでバトルのスタート直前のように写り込んでいます。写真からは、これから2台が走り出すかのような緊張感が漂います。
この写真を撮影・投稿したのは「ふみ(@fumi_photo)」さんで、写真に写り込んでいるポルシェのオーナーです。
ポルシェと軽トラのバトルであれば、たしかに多くの人の興味を引きそうですが、この投稿が話題となっている理由はほかにあります。一体、どのような理由があるのでしょうか。
実際の投稿を見てみると、前述した写真に「ホンダ vs ポルシェの2シーターミッドシップ同士の熱い峠バトル開始の写真に見えますが、2台ともスタックしてレッカーを待っています」とのコメントが添えられています。
実はこの写真の撮影当時、2台は凍結路面によりクルマを動かせず、立ち往生(スタック)していたというのです。ふみさんは、当時の状況について以下のように振り返ります。
「昼間に通ったときは天気も良く、雪は残っているけれど問題なく走行できるといった状態でしたが、帰りに戻ろうとしたときに滑って路肩の雪にはまってしまいました。
そのまま夜になり、その先の道もますます凍ってしまい、雪から抜け出せてもその先のアイスバーンが登れず、Uターンもできずで身動きが取れなくなってしまったという感じです」
一緒に写り込んでいる軽トラックは、ポルシェのスタック後に同様の位置で身動きが取れなくなったそうです。ふみさんは救助までの時間について「18時スタック、24時レッカー着、1時下山でした」と、約6時間ほど要したと説明しています。
6時間の間にほかの車両が通行することもなく、現場は峠道でスマートフォンの電波もなかったため、トラックの運転者とは「あそこまで徒歩で行くと電波が入りますよ」「残りのガソリン大丈夫そうですか?」など、互いの心配をしつつ救助を待ったといいます。
なお、今回のトラブルで重要視すべきは、両車とも雪道対策をしっかりとおこなったうえで通行しており、そのうえ現場が走り慣れた道だったということです。
2台がスタックしたのは、静岡県の伊豆市と西伊豆町にまたがる仁科峠付近です。ふみさんは星空観察などを目的によく通っている道だったといいます。
また、ふみさんに加え、軽トラックの運転者もこの道を通るのは初めてではなく、スタッドレスタイヤの装着はもちろん、スタック後も空気圧をその場で調整したり、布を敷いたり、荷台に重りを乗せたりとさまざまな手を尽くして雪道からの脱出を図ったといいます。
ふみさんは今回の件について、次のように説明しています。
「走り慣れた道であっても、日中天気が良く一気に夜から冷え込むようなケースだと、塩カル(融雪剤の塩化カルシウム)などの除雪対策がしっかりされていない通行量の少ない道では、路面が絶望的な状況になりかねないということを痛感しました」
さらに、今回のトラブルを受けて、以下のように考えを改めたと話します。
「これまで北海道や東北、北陸など、冬の雪道は何万キロも走ってきましたが、傾斜のついたアイスバーンでは、二輪駆動車はチェーンなしではコントロールできなくなることもあり、無理をしないことがとにかく大事だと再認識しました。
幸い峠を越える前に給油をしていたので、レッカーの待ち時間の間も暖を取ることができましたが、氷点下のなかで6時間、残りガソリンも僅かで周囲に誰もいなかったらと思うとゾッとします。
雪山を走る際はクルマの故障など不慮のトラブルなどにも備えて、防寒具やスコップ、ロープなどある程度の物は積んでおくべきだと思いました」
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また、ふみさんは今回の一件でロードサービスのありがたさも強く感じたといい、「JAFの救助には、あらゆる面で本当にお世話になりました。スタックから抜け出すためのジムニーシエラと積載車の2台体制で来てくださり、迎えに来てくれるヘッドライトが見えたときは心から安心しました」と話しています。
ロードサービスや任意保険の加入などは「なんとなく」でおこなわずに、万が一のために備えて慎重に検討するのが重要といえそうです。
特別豪雪地帯&夜間は圧雪&アイスバーン地域民からのアドバイス。磨かれていて滑るからみんなが走った跡をわざわざ走るな。ガリガリに凍ってる路肩か、対向車が居ない時は中央に30cm寄れ。それでスタッドレスなら滑らず走れる。そのためには自分のタイヤがどこに在るのかを立体的に認識している必要があり、普段から自分が走る(自分の車のタイヤが通る)ラインを思い通りにトレースできる運転を心がける。これが出いない人はカーブで対向車線にはみ出したり、複線の道路で白線を踏んたり跨いだり、右左折レーンで直進レーンに被ってしまう。普段から車線のどこを走るか明確にしている人は、こういうシーンでもきっちりグリップを保てるラインを確保できる。
ケースにもよるのでしょうが、この場合はチェーンさえ持っていたら(非常用は金属製が最適)おそらく「身動きとれず」にはならなかった思います。万全な準備というのなら、チェーン積んどいた方が有効ではないでしょうか?
チェーンかピンタイヤが必須。地域的に合法はチェーン。
走り方的には40キロ以下、2速発進。
ドライビングスクールでスキッド体験やクローズコースで雨の日に走る等々でスキルアップすると思います。
こんな状態で車から離れて写真撮ってるのは非常識ではないですか?
少しは端に寄せるとか安全対策を優先すべきではないですか?
そういえば、布製チェーンってこういう状況でも効くのか編集部さんに試してもらいたいところ。