未発売のトヨタSUV「TJクルーザー」まで売っていた!? 納車・返金されない被害続出! 悪徳な新車販売店の見分け方
新車を購入する際にメーカー系ディーラー以外の販売店で購入することも可能です。しかし、なかには悪徳な販売店も存在するといいます。どのようなポイントを気をつければいいのでしょうか。
メーカー系ディーラー以外でも新車は買える?
多くの人が新車を買う際には、メーカー系新車ディーラーを訪れると思います。
実際には国産車を中心に一部の高級車などを除いて、ほとんどの新車はディーラー以外の自動車販売店(俗に「モータース屋」と呼ばれます)でも買うことができます。
そうしたなかで、未発表・未発売のクルマにも関わらず、いかにも販売しているような表現を使っている販売店があるといいます。
ディーラーからモータース屋へは「業者販売(略:業販)」という方法で一般客に販売するより安い値段で卸されて、お客に納車されます。
価格は、ディーラーからモータース屋への卸価格が一律で決まっているわけではないので、一概にどちらが安いとはいえません。
しかし新車保証(5年間10万キロなど)などクルマに付帯する保証はもちろん付くうえ、モータース屋を通して購入してもリコールなどの案内はディーラーから届く仕組みとなっています。
そのため近くに新車ディーラーがない地域に住んでいる人にとっては、6か月点検や12カ月点検などの法定点検を含めて対応するモータース屋もあり、便利な存在であることは間違いありません。
このようなモータース屋はほとんどが善良で信頼できる店であり、20年から30年以上の営業実績がある店もたくさんありますが、なかには悪徳な店も存在します。
長野市にある「デュナミスレーシング」というモータース屋も1995年創業の歴史があり、長野県内の日産ディーラーでトップセールスマンだったO社長が独立して開業しました。
かつてはクルマ好きが集まる賑やかなお店で、チューニングカーやドリフトマシンの製作でも有名でしたが、2000年以降にだんだんと経営が危うくなってきたといいます。
当時5人いた整備士が次々と辞めていき、北陸信越運輸局認証の看板(認証工場)は掲げているものの、実際は登録された整備士が整備をすることはなく、お客から依頼された整備のほとんどはガソリンスタンドや周囲のチューニングショップ、整備工場などに丸投げしている状態となりました。
そうしたなかで、この1、2年はお客が新車代の全額を支払ったのにも関わらず、納車がされないというトラブルが絶えなかったといいます。
また、返金を願い出てもすんなりいかず、500万円近い金額が1年以上返金されていないケースも多々あったようです。
2021年12月末からデュナミスレーシングのO社長とは連絡が取れなくなった購入者が続出。
長野県内を中心に被害を訴える人達が警察署に被害相談に出向いています。
被害者は100名以上。被害総額は4億円以上との話もあるようです(なかには、納車や返金を完了した人もいます)
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