韓国車を日本で正式発表! ヒョンデ社長自ら「過去を反省」 環境車&革新戦略で一新図れるか

ユーザーにさまざまな体感を提供する戦略にも注目が集まる

 単に新たに生まれ変わったヒョンデを体験したいと考えている人に対しても、その機会をヒョンデは提供します。

 先述のカーシェアプラットフォーム「エニカ」では既にネッソがレンタル可能となっていますが、今後はその数を増やし、アイオニック5を100台、ネッソを20台、エニカにてレンタル可能とする計画です。

 また、実際にアイオニック5やネッソを所有するオーナーがエニカで貸し出し、その人から借りた客が実際に新車で購入した際には、双方にインセンティブが提供されるプログラムも展開予定となっています。

 ファッションの中心地・原宿にはヒョンデの体験施設となる「Hyundai House Harajuku」を2022年2月19日から約3か月間オープンさせ、試乗や購入相談など、ヒョンデをより密接に体験できるコンテンツが多数用意されます。

ヒョンデのオンラインサイトにて購入からアフターサービスまでさまざまなことが可能となる(撮影:加藤博人)
ヒョンデのオンラインサイトにて購入からアフターサービスまでさまざまなことが可能となる(撮影:加藤博人)

 このように、販売のベースは基本的にオンラインで完結し、あとは「人同士のつながり」や「リアルでの体験」を補助的材料として使っていくこの販売形態は、なかなかに新鮮ではないでしょうか。

 12年前に一度は撤退した日本市場、同じメーカーではあるものの、当時の失敗から学び、そこからどのように新たな体験を提供していくかがよく考えられていると感じました。

 ヒョンデのこれまでにない新しい試みが日本の消費者に受け入れられるのか。

 自動車業界のみならずさまざまな業界で注目を集めそうです。

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Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト

下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。

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