各家庭から出るゴミは、市区町村や自治体の管理のもと、専門のゴミ収集業者によって回収されています。
　
　その際には、ゴミ収集車が活用されていますが、地域によっては音楽を流しながらゴミの回収をおこなっていることもあるようです。なぜ、ゴミ収集車は音楽を流しているのでしょうか。

　ゴミの収集には、「パッカー車」や「塵芥車」、いわゆる「ゴミ収集車」が活用されています。

　ゴミは、プラスチックやペットボトル、可燃ゴミや不燃ゴミなど、曜日によって収集する種類が異なるため、ゴミ収集車の種類や回収業者も曜日によって異なります。

　そんなゴミ収集車ですが、地域によっては音楽を流しながら集積所を巡回しているケースも多く見られます。

　ゴミ収集車で音楽を流している地域は、北海道札幌市や神奈川県横浜市、大阪府大阪市など全国各地に見られます。

　また、音楽の種類もさまざまで、地域によっては音楽にのせて広報のアナウンスを流すこともあるようです。

　ゴミ収集車が音楽を流している理由について、横浜市では「ゴミ収集車から流している音楽は、集積場所の掃除当番の人などへ収集車が来たことを伝える役割があります」と説明しています。

「オルゴールの音を頼りにゴミを排出したり、収集車が来たかを確認される人が多数いらっしゃるため」（函館市）、「事故対策や排出忘れを防止する観点から、ゴミ収集時に音楽を鳴らしている」（大阪市）など、同様の理由を挙げている自治体が多く見られます。

　こうした理由はほかの地域とも共通しており、住民がゴミ出しを忘れないために音楽を流していることが大きな理由となっているようです。

　実際にSNSを見てみると、「ゴミ収集車の音楽で起きて慌ててゴミ捨て！間に合った！」「ゴミ出し忘れてたけど音楽のおかげで出せました…」という人もおり、「音楽のおかげで無事にゴミ出しができた！」という声が多く見られます。

　また、「ゴミ収集車の音楽が聞こえる前に家事完了！」「ゴミ収集車の音楽聞くと朝が来たって感じ」という声も見られ、ゴミ収集車の音楽は、朝を知らせる環境音のひとつにもなっているようです。