なぜゴミ収集車から陽気な音楽流れる? 地域によって朝の定番化 BGMをかけながらゴミ収集をする理由とは
どんな種類の音楽が流されている?地域によってさまざま
このように、まだ多くの地域で流されているゴミ収集車の音楽ですが、前述したように、そのバリエーションは多岐にわたるようです。
ゴミ収集車の架装をおこなう企業の広報担当者は、ゴミ収集車の音楽について以下のように説明します。
「音楽の種類は各地域や自治体で選曲されており、回収するゴミの種類によって、音楽を変える場合が多く見られます」
ゴミ収集車の音楽としては、例えば「赤とんぼ」や「シャボン玉」など、親しみやすい童謡が活用されているケースがほとんどです。
また、「エリーゼのために」や「乙女の祈り」のような、多くの人が1度は耳にしたことがあるであろう有名なクラシック音楽が活用されていることも多くあります。
一方、地域によっては地域特有の音楽が活用されていることもあります。
例えば、川崎市では川崎市民の歌「好きです かわさき 愛の街」、横浜市では「ヨコハマさわやかさん」という独自の音楽を採用しています。
こうした音楽を取り上げているYouTubeのコメント欄には、「懐かしい!故郷を思い出すなあ」「小さい頃によく聞いたんだよね」という声が多く寄せられ、地域住民にとっては古くからのゆかりのある音楽となっています。
普段何気なく耳にしているゴミ収集車の音楽ですが、人によっては朝を告げるテーマソングだったり、ふるさとを偲ぶ思い出の音楽だったりします。
ゴミ収集車の音楽は、これからも地域の朝を彩る存在であり続けるのかもしれません。
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ちなみにゴミ収集車の音楽は、ときに違うものへと変更されることもあります。
埼玉県朝霞市では、2020東京オリンピック・パラリンピックの射撃種目の会場に、陸上自衛隊朝霞訓練場が選ばれたことを記念にオリジナルソングである「夏の夢の始まりに」を制作。
週2回ある燃やすごみの収集の際の音楽として、2021年4月から活用をはじめています。
なお、不燃ゴミおよび資源ゴミの回収時には「かわいい魚屋さん」という童謡を流しています。
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