新車の「納車式」はなぜ減った?「巨大なカギを持つのが恥ずかしい?」 かつて定番のお祝い事が減少している訳
クルマを購入した際、記念撮影などをおこなう「納車式」というものがあります。かつては購入時の定番ともいわれていましたが、最近では目にすることが減少しているようです。それは一体なぜなのでしょうか。
仰々しい納車式は過去のものに?
かつては、新車を購入した際に「納車式」をおこなうことが多かったのですが、いまでは実施しる人が減っているといいます。
納車式といえば、大きなカギのレプリカを持って記念撮影するイメージがありますが、なぜ減少傾向にあるのでしょうか。

一般的な納車式では、新車を購入した際、納車の記念撮影や花束などのプレゼントがおこなわれます。
また、販売店によっては納車式専用の部屋が用意されるなど、大々的におこなうケースもあります。
日産販売店の担当者は、現在の納車式の実施について以下のように話します。
「現在、日産の販売店では大々的な納車式は実施しておらず、もしお客さまから要望があった場合でもかつてのような仰々しい納車式はおこなっていません。そもそも、最近だと要望自体が少ないというのが実情です」
ホンダ販売店やスズキ販売店のスタッフも「要望がある場合には簡単に実施する場合もありますが、基本的には仰々しい納車式はおこなっておりません」といいます。
さらに、とあるマツダ販売店では「要望があっても納車式はおこなっておりません」という例もあります。
このように、国産メーカーの販売店の多くは、納車式を積極的におこなっていないようです。
一方、トヨタ販売店の担当者は次のように説明しています。
「家族連れのお客さまのなかには、納車式を希望される方も一定数いらっしゃいます。
当店では、お客さまを出迎える商談スペースに、納車するクルマの写真とメッセージを入れたものをウェルカムボードとして飾っています。
また、希望されたお客さまに昔ながらの鍵のレプリカか、スマートキーのレプリカを持っての記念撮影や、お花のプレゼントをおこなっています。
お客さまによって納車式の規模感は異なりますが、昔よりは少なくなった印象はあります」
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納車式をおこなわない店舗でも、前述のようなウェルカムボードに名前を記載して出迎えるなどの工夫をおこなっている例はあるようです。

















