新車の「納車式」はなぜ減った?「巨大なカギを持つのが恥ずかしい?」 かつて定番のお祝い事が減少している訳

クルマは移動のための道具? 若者の意識の変化が背景に

 では、なぜ納車式を希望するユーザーが少なくなっているのでしょうか。

 納車式に対してSNS上のユーザーからは「新しいクルマが来るけど、納車式は恥ずかしいからキャンセルしよう」「あまり派手な納車式は恥ずかしい」「納車式で写真撮られるのがいやだ」というような声が多くあり、納車式に対して「恥ずかしい」というイメージを持っている人が多いことがうかがえます。

納車式での記念撮影は「恥ずかしい?」 納車を晴れ舞台ではなくなった?
納車式での記念撮影は「恥ずかしい?」 納車を晴れ舞台ではなくなった?

 一方、そのほかの理由として、クルマの購入者のニーズが変化していることが挙げられると、前述の販売店スタッフはいいます。

「30年ほど前は、クルマを自己表現や仲間とのコミュニケーションのひとつとして、自分の相棒のように購入する人が多かった印象があります。

 そうした人たちは、強い思い入れをもってクルマを購入するため、納車はまさに晴れ舞台であり、だからこそ納車式という文化が生まれたと考えられます。

 ですが、現代ではインターネットやスマートフォンの普及により、自己表現や仲間とのコミュニケーションはSNSなどで代替されるようになりました。

 そのため、クルマを買う若年層の多くは、クルマを単なる移動手段ととらえている傾向があり、納車を晴れ舞台と感じることが少なくなったのではないかと思います」

 家の次に高い買い物といわれるクルマですが、ユーザー側のクルマに対する意識や価値観は時代と共に変化していることも、納車式が減っている要因だといえます。

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 また新車販売店だけではなく、中古車販売店でも手書きのメッセージカードやウェルカムボードを用意していたり、店舗によってはレッドカーペットやバルーンで納車式を盛り上げることもあるようです。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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