登録13年超の税金重課前に楽しみつくそう! 2012年に発売された魅力的な車3選

ひと昔前は、クルマの寿命というと10年、10万kmといわれていましたが、今では20年超、20万km超でも現役で走っているクルマは珍しくありません。また、10年前のクルマでも大いに魅力的なモデルも存在。そこで、2012年に発売され今も色褪せない魅力あふれるモデルを、3車種ピックアップして紹介します。

2012年に発売された魅力あるクルマを振り返る

 昭和の時代には、クルマは初度登録から10年、または走行距離が10万kmを超えると寿命といわれていました。しかし、今や20年超、20万km超でも、現役で使われているクルマは珍しくありません。

発売から10年を迎えようとしている魅力あふれるクルマたち
発売から10年を迎えようとしている魅力あふれるクルマたち

 1995年に施行された道路運送車両法の改正以前は、初度登録から10年を超えた乗用車(登録車)は毎年車検を受ける必要があったことから10年が大きな区切りでしたが、法改正後は2年ごとのままとなり、言い換えればそれだけクルマの信頼性や耐久性も向上したということでしょう。

 また、近年はフルモデルチェンジのサイクルが長くなっており、かつては4年から6年が一般的だったのが6年から8年、車種によっては10年以上もフルモデルチェンジしないモデルもあります。

 これらのことを鑑みると、登場から10年を経過したクルマでも見た目や性能的にあまり古さを感じないのではないでしょうか。

 そこで、今から10年前の2012年に登場した魅力的なクルマを、3車種ピックアップして紹介します。

●スバル「レガシィ B4/ツーリングワゴン 2.0GT DIT」

シリーズでも最後のハイスペックモデルだった「レガシィ 2.0GT DIT」

 スバルは1989年に、新時代を切り開くモデルとして初代「レガシィ」を発売。ハイパワーなターボエンジンにフルタイム4WDを組み合わせたグレードを設定し、スポーティなセダン/ステーションワゴンとして不動の人気を獲得しました。

 その後、同様なコンセプトで代を重ね、2009年に5代目が登場し、北米市場を意識して全長4730mm×全幅1780mm×全高1505mm(B4)と大型化したことが大いに話題となりました。

 5代目には伝統的な高性能グレードとして発売当初からラインナップされたのが、「2.5GT Sパッケージ」で、エンジンは最高出力285馬力を発揮する2.5リッター水平対向4気筒ターボを搭載。トランスミッションは6速MTと5速ATが設定され、上質なハイパフォーマンスモデルに仕立てられています。

 そして、2012年にはシリーズ最強となる最高出力300馬力を発揮する、2リッター水平対向4気筒直噴ターボエンジンを搭載した「2.0GT DIT」が加わりました。

 トランスミッションはリニアトロニック(CVT)のみとされ、駆動方式はVTD(バリアブルトルクディストリビューション)-AWD:不等&可変トルク配分電子制御AWDを採用。走行モードが選択可能な「SI-DRIVE」を標準装備し、低燃費とスポーティな走りを両立していました。

 足まわりには伝統的なビルシュタイン製ダンパーが装着され、さまざまな路面状況でも安定した走りを実現。

 2014年に6代目がデビューするとツーリングワゴンは廃止され、B4のエンジンも175馬力の2.5リッターの自然吸気のみとなり2020年に国内向けの生産を終了。ハイパワーなモデルは2.0GT DITが最後でした。

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●トヨタ「86」/スバル「BRZ」

新型が登場しても色褪せない魅力あふれる初代「86」

 2021年に、2代目となるトヨタ「GR 86」/スバル「BRZ」が登場しました。コンセプトを初代から継承した小型FRクーペで、新開発の2.4リッター水平対向4気筒エンジンを搭載し、ボディ剛性の大幅な向上を実現するなど、走行性能は初代から大きく向上しました。

 しかし、2012年に誕生した初代86/BRZの魅力が色あせたわけではありません。

 初代86/BRZに搭載されたエンジンは2リッター水平対向4気筒DOHC自然吸気で、スバルが開発した「FB20型」をベースに、トヨタの直噴技術「D-4S」を組み合わせたもので、最高出力は207馬力(AT車は200馬力)を発揮。

 レスポンスに優れ、高回転まで気持ちよく吹け上がるフィーリングが特徴でした。

 サスペンションはフロントにストラット、リアはダブルウイッシュボーンとし、「超低重心FRパッケージ」と相まって高いコーナリング性能を誇りました。

 なお、サスペンションセッティングは86/BRZとも独自のもので、それぞれ乗り味が異なるなど、両メーカーのこだわりが反映されていました。

 9年にもわたって販売された初代86/BRZは中古車の物件数も豊富で、アフターパーツも数多く販売されているので、まだまだ大いに楽しめるクルマといえるでしょう。

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●ホンダ「CR-Z」

大きく改良されて進化した中期モデルのハイブリッドスポーツカー「CR-Z」

 ホンダは2010年に、環境性能が優先されるハイブリッド車ながらスポーティな走りを重視した「CR-Z」を発売しました。

 ボディサイズは全長4080mm×全幅1740mm×全高1395mmとコンパクトな3ドアハッチバックボディに、パワーユニットは最高出力114馬力の1.5リッター直列4気筒エンジンに、14馬力のアシスト用モーターひとつを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載。

 駆動方式はFFの2WDみでトランスミッションはCVTまたは6速MTが設定され、10・15モード燃費はCVT車が25km/L、MT車が22.5km/Lを達成しました。

 そして、2012年のマイナーチェンジでは大きく進化を果たしました。

 パワーユニットではエンジンの最高出力を120馬力(MT車)、モーターが20馬力と、双方ともパワーアップが図られました。

 また、駆動用バッテリーは国内のホンダ製ハイブリッド車では初となるリチウムイオンバッテリーを搭載。従来型のニッケル水素バッテリーに比べ、約1.5倍の電圧を発生することでモーター出力を向上に貢献し、より力強い走りを実現しました。

 さらに、ハンドルに装備されたボタンを押してアクセルを少し踏み足すことで、力強い加速力が瞬時に得られる「PLUS SPORTシステム」も搭載されました。

 ほかにも17インチ軽量アルミホイールが設定され、専用サスペンションチューニングにより、コーナリング性能と乗り心地を高い次元で両立。

 CR-Zは2010年発売の前期型、2012年9月末以降の中期型、2015年8月末以降の後期型に大別されますが、中古車では当然ながら中期型と後期型が狙い目です。

※ ※ ※

 10年前のクルマでも十分な性能を発揮しますが、やはりこの年式のクルマとなるとネックなのが、初度登録から13年を超えると自動車税と重量税が重課されることです。

 本文中のCR-Zなどのハイブリッド車やEVは重課の対象ではありませんが、それ以外のクルマでは重課は避けられません。

 しかし、ハイブリッド車やEVの場合は、駆動用バッテリーの劣化という問題が生じます。

 また、消耗品以外の純正部品の欠品も増えることも念頭に置く必要もあります。

 まだまだ魅力的な古いクルマでも、こうした理由から手が出せないという人も多いのではないでしょうか。

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1件のコメント

  1. HEVであるCR-Zは重課対象じゃないのだが…。

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