世界初公開されたレクサス新型SUV「NX」公道初走行! ターボ車からPHEVまで「クルマのデパート状態!」 気になる部分はナニ?
新型NX、PHEVのFスポーツはどんな乗り味になった?
続いてFスポーツです。こちらはリニアソレノイド式のAVS(電子制御ダンパー)と前後にパフォーマンスダンパー採用されています。
ドライブモード「ノーマル」はバージョンLに近いですが、Fスポーツのほうが若干硬質な印象です。
例えるならば少し分かりづらいですが「動くけど抑える」バージョンLに対して「抑えているようで動く」Fスポーツといった感じです。
逆に「スポーツ+」は明確な違いがありステア系はダイレクト感重視、サスペンションは姿勢変化を抑え引き締まる方向でハンドリングの特性はシャープに変化。
ただ、乗り心地の悪化は最小限で、人によってはショックの収まりの良さからこちらのほうが快適に感じる人もいるかもしれません。
さらに Fスポーツ専用シートはノーマルシートよりもやや硬めの掛け心地ですが、フィット感が高く体がブレないのと振動収束性の高さなどから、むしろノーマルよりも快適に感じました。
続いて、NXでもっとも販売ボリュームの高いハイブリッドの「NX350h」に乗り換えます。今回の試乗車はFFがバージョンL、4WD(E-Four)がFスポーツとなります。
まずはFFから試乗です。パワートレインは2.5リッター+モーターとRAV4/ハリアーと同じユニットだと思われがちですが、エンジンはハイオク仕様で178馬力から190馬力、モーターはサイズアップ(RXサイズを動かすパフォーマンスを備える)で120馬力→182馬力と高出力化。
実用域の力強さはもちろん、アクセル操作に対する反応、出力の出し方やエンジン/モーターとの連携、全開走行しない限りは気にならないフィーリングなどを実感しますが、残念ながら多くの人が使う2000回転から3000回転くらいの回転域が騒々しいなのが気になりました。
恐らく、音量自体はそれほどではありませんが、静粛性のレベルアップ(とくにロードノイズ)で相対的に目立ってしまっていること、高効率エンジン特有の濁音の多い音質が原因でしょう。
ちなみに逆位相の音でノイズを打ち消すアクティブノイズコントロールはNX350のみ設定されていますが、むしろハイブリッドのNX350hのほうが必要でしょう。
ただ、その後4WDに乗り換えると、同じ道で同じ回転で走らせてみても騒々しく感じません(音量も音質も確実に低い方向)。
これは単なる個体差なのか、それともFスポーツのみに装着されるパフォーマンスダンパーがエンジンサウンドを減衰したのか、と考えられます。
ハンドリングの基本的な印象はNX450hと共通ですが、300kg近く軽量のため軽快でキビキビした動きになっていますが、リア周りが軽くなったためか4輪がドシッと接地している感覚は薄めに。
ちなみに4WDの乗り味はRX450hにかなり近い印象だったので、そこから推測すると新型NXの本命は4WDじゃないかと思っています。
乗り心地に関しては、NX350hのバージョンLかFスポーツの比較では、前後バランスの良さとAVSのメリットが活きたFスポーツのほうが快適に感じました。
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