じつは販売絶好調!? 街でよく見かけるホンダ新型「ヴェゼル」 発売から半年の通信簿とは

2021年4月にフルモデルチェンジを果たし2代目に進化したホンダのコンパクトSUV、新型「ヴェゼル」。ハイブリッドモデルは1.5リッターエンジン+2モーターの「e:HEV」になり、各種最新安全装備などの標準採用など、ライバルひしめくコンパクトSUV市場で存在感を示しています。そんな新型ヴェゼルの発売から半年を見ていきます。

ライバルひしめくコンパクトSUV市場に満を持して登場した新型ヴェゼル

 ホンダのコンパクトSUVである「ヴェゼル」。2021年4月23日に発売されてから半年が過ぎました。発売半年の販売成績はどのようなものかを振り返ってみます。

フルモデルチェンジから半年が経過したホンダ新型「ヴェゼル」
フルモデルチェンジから半年が経過したホンダ新型「ヴェゼル」

 ヴェゼルは、言ってしまえば、Bセグメントのコンパクトカー「フィット」のSUV版です。

 そして、フィットは、車体の真ん中の床下に燃料タンクを配置する「センタータンクレイアウト」を採用するのが特徴です。

 多くのクルマは後席の下に燃料タンクがあるのに対して、フィットの燃料タンクは床下。この違いによって、フィットはライバルよりも後席まわりやラゲッジルームを広くすることができます。

 そんなフィットのSUV版であるヴェゼルも、当然、センタータンクレイアウトを採用していますから、やはり室内空間が広いのが魅力。さらに、ヴェゼルは全長が4330mmもあって、Bセグメントのクルマとしては、少し大きめ。ですから、もう少し大きめなSUVをライバルにすることも可能です。

 ちなみに、トヨタはコンパクトSUVに、Aセグメントの「ライズ」、Bセグメントの「ヤリスクロス」、Cセグメントに「カローラクロス」と「C-HR」という4台を揃えます。

 それに対して、ホンダのコンパクトSUVはヴェゼルひとつ。トヨタよりも、1台でより広いニーズに応えているというのがヴェゼルの特徴となります。

 とはいえ、トヨタがコンパクトSUVをこれほど数多く揃えたのは、ここ数年の話。その前は、逆にコンパクトSUVといえば2013年12月にデビューした初代ヴェゼルが大きな存在感を誇っていました。

 登場翌年の2014年には年間約9万6000台を売り、販売ランキングで7位に入るスマッシュヒットを放ちます。小さいSUVで便利というだけでなく、ルーフの形がクーペっぽくて、おしゃれ&スポーティな雰囲気があったのも初代ヴェゼルの魅力でした。

 そうした、おしゃれでスポーティな雰囲気は、2代目となる現行モデルにも引き継がれました。

 新型のコンセプトは「AMP UP YOUR LIFE」というもので、“日々の生活の楽しさを増幅する”ことが狙いです。そのために「誰もが自信と安心感を持って運転できる」「美しいデザインだけでなく、使う人の所作も美しく見せる」「爽快な運転体験」を提供するといいます。

 具体的には、1.5リッターのハイブリッド「e:HEV」とエンジン車の2種のパワートレインを用意。

 ハイブリッドはモーター駆動中心のスムーズな走りが特徴で、エンジン車はリニアで爽快な加速感が楽しめます。価格はハイブリッド車が約266万円から330万円、エンジン車が約228万円から250万円。月間販売目標は5000台。つまり、年間6万台の販売が目標です。

 先代よりも目標数は低めですが、先代は「ライバル不在」での好成績。今はライバルがひしめきあうという厳しい状況ですから、目標数を下げるのも当然のことではないでしょうか。

【画像】大人気コンパクトSUVホンダ新型「ヴェゼル」を画像で見る(23枚)

【2024年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

1 2

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー