車内のニオイは使い続けたエアコンフィルターが原因!? 交換頻度や費用は? フィルター交換のススメ
エアコンフィルターの交換頻度や費用は?
カーエアコンは走行中の外気を取り込みながら作動しているため、車内の環境をキレイに保つためにもフィルターが果たす役割は非常に大きいといえます。
エアコンのフィルターは、どれくらいのタイミングで交換すべきなのでしょうか。
都内で整備工場を営む T整備士に聞いてみました。
「エアコンのフィルターは定期的な交換が必要な消耗パーツです。しかし臭いやホコリっぽさなど不具合が出ない限り、交換をサボりやすいパーツのひとつともいえます。
カーエアコン用のフィルターは不織布などでできているため、取り外して清掃しても上手に汚れが取れるとはいい切れません。
フィルター本体の価格も3000円から5000円程度で販売されているので、できれば新品に交換したほうがいいと思います。
大まかな目安としては1年、または1万kmといわれていますが、少なくとも2年ごとの車検のときに新品に交換することをお勧めしています」
カーエアコンのフィルターは自分で交換できるものなのでしょうか。
「多少なりとも自分でメンテナンスできるのであれば、ご自身で交換してみるのもいいかもしれません。
カーエアコンのフィルターは、一般的に助手席前のグローブボックスの奥に配置されています。ツメ状のストッパーやビスなどによって固定されているグローブボックスを取り外すと、昔のCDチェンジャーのようなフィルターケースが見えると思います。ここから古いフィルターを取り出して新品を差し込み元に戻せば終了です」(T整備士)
作業としては簡単そうですが、グローブボックスを取り外すときにツメ状のストッパーが折れてしまうことがあり、そうなると固定できなくなるので、取り扱いには注意が必要です。
また、フィルターにはさまざまなサイズがあります。自分のクルマが適合しているものを使用することと、正しい向きを確認して差し込むようにとT整備士はアドバイスします。
なお、プロに交換を依頼する場合は、フィルター代のほかに工賃(3000円程度)がかかります。
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フィルターのほかにも、カーエアコンが臭う場合にチェックしてほしい箇所があると、T整備士はいいます。
「ボンネットを開けると、ワイパーの根元にある樹脂製パーツが見えると思います。これは『カウルトップ』と呼ばれるパーツなのですが、このなかに落ち葉やホコリや砂などの汚れが蓄積しやすく、臭いの一因となることもあります。
通常は左右に水が流れ落ちるような空間もありますが、ここは分解しないと汚れを除去できません。ただ車種によってはバッテリー交換時を考慮して簡単に外せるものもあるので、清掃してみるといいと思います」
このカウルトップの下あたりにエアコンのフィルターが配置されており、腐った落ち葉などの臭いが移ってしまうこともあり、汚れていないかチェックしてみることをお勧めします。
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