商業施設の「右折入庫禁止」に法的効力はなし? 事故時の「過失割合」どうなる? 従ったほうが良いワケ
「右折入庫禁止」を破って事故 過失割合はどうなる?
法的効力をもたないスーパーの「右折入庫禁止」ですが、もし、それを無視したり、気がつかずに右折入庫してしまったりした場合、事故の過失割合はどのようになるのでしょうか。
自動車保険を扱う三井住友海上火災保険の担当者は、こうした事故について以下のように説明します。
「結論から述べると、現場の状況を見て、ケース・バイ・ケースとなります。
スーパーなどにある一時停止も同様ですが、歩道や路肩があれば、その手前で法的な一時停止義務が課されるので、一時停止をしていない場合には看板の有無に関わらず、一時停止を怠ったクルマに過失が重くなる可能性があります。
ただし、一時停止をしたかどうか自体が争点になることも多いため、実際には基本割合から変わらないケースも見られます」
基本的に、一時停止を無視して事故を起こした場合、停止を怠った車両の過失割合は、7割から8割程度とされています。
もちろん状況にもよるため、一概に過失を断言することはできませんが、基本的には、「右折入庫禁止」も「一時停止」も法的効力がないため、通常の出会い頭の事故や衝突事故として扱われるようです。
ちなみに、一時停止をしていたかどうかを明確にするためには、ドライブレコーダーなどの情報が有力となっています。
三井住友海上火災保険でも、ドライブレコーダーとAIの一体型サービス(アイズ)を推奨しており、事故発生時の状況をオペレーターが瞬時に把握できるようになっています。
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商業施設などにある「右折入庫禁止」や「一時停止」の看板には法的効力はないものの、周辺交通を円滑にするために設置されています。
そのため、これらの看板の指示に従うことで、渋滞やトラブルなどの回避に繋がるかもしれません。
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