ボルボのベストセラーSUV「XC60」がマイナーチェンジ! より使いやすくなったその理由

よりシンプルな操作系に変更

 今回のマイナーチェンジの注目点は、インフォテイメントシステムにグーグルを採用したことでしょう。

ボルボ改良新型「XC60 リチャージPHEV T8 AWD」のインパネ
ボルボ改良新型「XC60 リチャージPHEV T8 AWD」のインパネ

 Androidベースの新インフォテイメントシステムは、グーグル・オートモーティブ・サービスとボルボ・カーズ・アプリ、テレマティクス・サービスで構成されています。2022年モデルのXC60、V90、V90クロスカントリー、S90は、この新インフォテイメントを採用しています。

 新たに採用されたグーグルアプリとサービスは、ナビゲーションシステム、音声認識システム(日本語対応は2022年にはできる予定)、アプリケーションとしてのグーグルプレイで構成されています。

 普段から自身のPCやスマホでグーグルのサービスを使っていて、アカウントを持っているなら、その繋がりをXC60の車内でも使うことができます。グーグルマップになっていつも最新のマップでドライブできるのはユーザーにとって大きなメリットになります。

 また「OK、グーグル」といえば、音声認識だけであらゆることができるようになります。

 いままでクルマごとに、ブランドごとに違う操作をすることに違和感を覚えていましたが、全車グーグルにしてくれたら、とくカーナビは統一した操作方法で済むようになり、それはきっと便利になると今回のボルボで思いました。

 今回からボルボ・カーズ・アプリというテレマティクス・サービスが採用されました。緊急通報サービス、故障通報サービス、リモートドアロックおよびアンロック機能、充電状態表示機能、盗難車両検索機能、ドライビング・ジャーナル(ドライブログ自動作成機能)、ヴィークルダッシュボードモニター(車両情報確認機能)、エンジンリモートスタートの機能があります。一部機能については2022年以降順次採用されていきます。

 ADAS(アドバンスト・ドライバー・アシスタンス・システム)は作動限界などについてはこれまでのシステムと同じですが、新しいセンサーシステムが搭載されています。ミリ波レーダーはフロントグリルに搭載されて、カメラはフロントガラスに設置されています。

 新機能としては、前車発進警告機能が装備され、リア衝突回避・被害軽減ブレーキも採用され乗員の安全性がより高まりました。

※ ※ ※

 今回の試乗車で走ってみると、これまでどおりしっかりしたボディ骨格が、正確なハンドリングと快適な乗り心地を提供してくれます。コクピット周辺はシンプルになり、これまでスタータースイッチの後部にあったドライブモードセレクトスイッチがなくなり、よりシンプルな操作系に変更されました。

 ただしドライブモードが選べなくなったわけではなく、ディスプレイ上での操作に細かく切り変えることになりました。

 2リッター直列4気筒で電動スーパーチャージャーを備えるガソリンエンジンは、233kW(318馬力)と400Nmを発揮し、さらに前34kWと160Nm、後65kWと240Nmの電気モーターを備えるPHEVで、走りはスムーズかつ力強かったです。

 自宅に200VのEVコンセントが設置できる人は、上質な走りのPHEVのXC60を手に入れることで、モダンなカーライフを味わえるでしょう。

ボルボ改良新型「XC60 リチャージPHEV T8 AWD」
ボルボ改良新型「XC60 リチャージPHEV T8 AWD」

VOLVO XC60 RECHARGE PLUG-IN HYBRID T8 AWD INSCRIPTION
ボルボXC60リチャージ プラグインハイブリッド T8 AWD インスクリプション

・車両価格(消費税込):959万円
・試乗車オプション込価格:1013万9650円
・全長:4710mm
・全幅:1900mm
・全高:1660mm
・ホイールベース:2865mm
・エンジン形式:直列4気筒DOHC+スーパーチャージャー+モーター
・排気量:1968cc
・駆動方式:4WD
・変速機:8速AT
・エンジン最高出力:318ps/6000rpm
・エンジン最大トルク:400Nm/2200-5400rpm
・モーター最高出力:前22kW・後28kW
・モーター最大トルク:前160Nm・後240Nm
・タイヤサイズ:255/45R20
・WLTCモード燃費:12.6km/L

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