屋根がない!? オープン仕様のトヨタ「スープラ」爆誕! A80風の大型ウイング装着しSEMAで初公開
北米トヨタは、2台の「GRスープラ」のカスタムカーをSEMAショー2021に出展しました。「GRスープラ ヘリテージエディション」と「GRスープラ スポーツトップ」とはどのようなモデルなのでしょうか。
2台のカスタムスープラをSEMAショーでお披露目
トヨタの北米法人は、2021年11月2日から5日に開催されたSEMAショー2021に、「GRスープラ」(通称:A90)の2台のカスタムカーを出展しました。
2台のスープラとは、「GRスープラ ヘリテージエディション」と「GRスープラ スポーツトップ」です。
1990年代に愛された「MK4スープラ」(A80型)をオマージュしたGRスープラ ヘリテージエディションはワンオフモデルで、「Re-Entry Red」にペイントされています。
レトロ風のカスタムヘッドライトやテールライトを装着するとともに、LG Motorsportsは、一体型のフロントスプリッターと、MK4スープラの特徴的なウイングをGRスープラに合わせて変更しました。
さらに、エンジンに供給される空気量を増加させるため、純正のターボチャージャーを改良。ブレーキの強化やECUのチューニング、プッシュロッド式リアサスペンションのカスタムなど性能面でのアップグレードをおこない、総出力は500馬力以上に向上しました。
ホイールは19インチの「HRE P107SC」を採用し、タイヤはトーヨー「プロクセス R888R」(フロント:295/30R19、リア:305/30R19)を履いています。
また、より最適な車高へ落とすためにテインの車高調キットが装着され、ブレーキ周りはブレンボ製のローターを採用しました。
米国トヨタのリサ・マテラッツォ氏は、次のようにコメントしています。
「初代MK4スープラは、多くの人がもっとも欲しがるスープラのヴィンテージモデルのひとつと考えられており、私たちはその遺産に敬意を表したいと思っていました。
伝説的なA80に敬意を表しつつ、新しいA90の素晴らしいラインとパフォーマンスを正当に評価するというアプローチをとりました」
さらに、このGRスープラ ヘリテージエディションを発展させたモデルとして「GRスープラ スポーツトップ」を作製しました。
このモデルは、MK4にインスパイアされたヘリテージエディションと同じく、バスケットハンドルウイングやラウンドテールライトなどを取り入れてレトロなスタイリングを実現。
ヘリテージエディションのパフォーマンスアップグレードも採用しつつ、ルーフと構造体の大部分を取り外すという前代未聞の作業を実施しています。
「ルーフのカットは当初考えていたよりも大変だった」と、ルーフの撤去作業を指揮したテキサス州フォートワースにある「KC’s Paint Shop」のオーナーであるKC・マシュー氏はいいます。
そしてフレームの大部分を補強することで、構造的な剛性を確保しました。
取り外し可能なルーフは3Dプリントで作成された2枚のコンポジットパネルで構成されており、トランクに収納することができます。
また、ルーフを開けたときにセンターバーはなく、見渡す限りのオープンエアを楽しめるといいます。
加えてヘリテージエディションのカスタムアップグレードの一部を見直し、手作りのリアディフューザーとアンダーボディのエアフローをより効率的に変更。エグゾーストにも手を加え、リアバンパーの中央にデュアルパイプを配した新しいカスタムセットアップをおこないました。
さらに、GRスープラの純正色である「アブソルートゼロホワイト」に合わせてBASF社製の塗料を何度も塗り重ねることで、完璧な仕上がりを実現しています。
なお、GRスープラ スポーツトップは2020年のSEMAショーで公開される予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で同ショーがバーチャル開催となったことから、リアルで公開されるのは今回が初めてとなりました。
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SEMAショー2021でGRスープラが「2021 SEMA スポーツコンパクトオブザイヤ」を受賞しました。
同じくトヨタ「タコマ」は「2021 SEMA ミッドサイズトラックオブザイヤー」を受賞。5つある賞のうち、2つをトヨタ勢が勝ち取ったことになります。
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