オレンジはもう古い!? トンネル照明に変化アリ? 白とオレンジで何が違うのか

トンネルの照明の色といえば? 「オレンジ」か「白」と答える人が多いかもしれませんが、実は年々「オレンジ」が減っているといいます。それはなぜなのでしょうか。

ナトリウム灯に代わって増えているLED照明

 高速道路などのトンネルでは、オレンジと白、2種類の照明が使用されています。ふたつの色にはどのような違いがあるのでしょうか。

トンネル内部を照らすオレンジ色の照明。今後は見る機会が減るかもしれない
トンネル内部を照らすオレンジ色の照明。今後は見る機会が減るかもしれない

 高速道路のトンネル内には照明が設置されており、基本的に「白」もしくは「オレンジ」の2種類が使用されています。

 白とオレンジの両方が使われているトンネルもあれば、白のみ、オレンジのみのトンネルもありますが、照明の色はなぜ2種類あるのでしょうか。

 NEXCO東日本の広報担当者は、理由について「オレンジ色の照明である『ナトリウム灯』は、現在主流となっている白色照明の『LED照明』が開発される以前に主に使われていた照明です」と話します。

 このように、オレンジと白色の照明では、そもそもの電球が異なっており、オレンジは「ナトリウム灯」、白は「LED照明」となっています。

 現在でもナトリウム灯を使用しているトンネルは非常に多く、「オレンジの照明=古い」というイメージを持つ人は少ないかもしれません。

 しかし、実際には2011年9月に国土交通省が「LED道路・トンネル照明導入ガイドライン」を発出しており、国が管理する一般国道および高速自動車国道の照明のLED化を進めるものとして、オレンジのナトリウム灯はその数を減らしています。
 
 このようにガイドラインを定めた理由について国土交通省はホームページにて「道路・トンネルにおける適切な照明環境を確保しつつLED照明技術の的確で円滑な導入を図り、道路・トンネル照明の省電力化及び維持費の低減を目的とする」と説明しています。

 LED照明は、ナトリウム灯に比べて消費電力も少ないうえに、寿命も長く、視認性も高いのが特徴です。

 一方で、ナトリウム灯の代わりとしては、LED照明の以前に「蛍光ランプ」が使われていることもありました。

 2000年頃から採用された蛍光ランプは、少し青みのある白い光となっており、消費電力はナトリウム灯とほぼ同等ですが、ランプ自体の耐久年数が30%ほど長いのが特徴となっています。

 よって、トンネル内の照明はオレンジと白で大きく色分けはできるものの、実は種類としては、いくつかのものが混在している状況となっています。

 前出の担当者は、「NEXCO東日本管轄内のトンネルにおいても、LED照明への取り換えを順次おこなっているのが現状です」といい、オレンジのナトリウム灯が数を減らしているなかで、実は蛍光ランプもLED照明への切り替えが進められています。

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1件のコメント

  1. 35年前、ハワイへ行った時は全てオレンジ色の外灯で電線は無かった。
    あの斬新で独特な南国の暖かい雰囲気を記憶してるので、古い印象はぜんぜん無かった。
    むしろ白色は昔から蛍光灯の色だったので、白色は古めかしい色と記憶している。
    オレンジ色が無くなったのは、非常にすごく残念。

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