61年ぶりに「ランクル40」復活? ランクル顔「ジムニー」が激シブ! 「40系顔」をカスタムに採用したワケ
本格的な悪路走行ができるクロカン車のひとつとして、1970年の誕生から現在も人気が根強いスズキ「ジムニー」。そんなジムニーをトヨタ「ランドクルーザー40系」風にカスタムできるキットが話題となっています。なぜあえて「40系」が採用されたのでしょうか。
現行型ジムニーをランクル40に大変身! 誕生したワケは?
1970年に初代が誕生したスズキ「ジムニー」。ジムニーといえば、軽自動車でありながら、本格的な悪路走行が可能なラダーフレーム構造を持つ1台です。
そんなジムニーをトヨタ「ランドクルーザー40系(ランクル40)」風にカスタムできるキットが話題となっています。
そんなクロスカントリービークル、いわゆる「クロカン」のひとつとして人気の根強いジムニーは、4代目となる現行型ジムニーは、2018年にフルモデルチェンジがおこなわれました。
その人気は発売から3年経った現在でも続いており、首都圏のスズキ車販売店の営業担当者は「納車までは10か月から1年ほどかかる見込みです(2021年10月末時点)」と話します。
そんな超人気ともいえる現行ジムニーをベースに、ランクル40風のカスタムを楽しめるカスタムキットが販売されています。
カスタムキットを開発したのは、大阪府八尾市に店を構えるカーカスタムショップDice(ダイス)です。
ダイスでは、「それぞれのスタイルや個性に合わせた存在感」を重視したデザインのパーツを開発しており、キットの製造も自社工場内でおこなっています。
今回モチーフとなったランクルは、ランクル愛好家の間で「40系」と呼ばれるモデルです。歴史あるランクルのなかで40系が選ばれたのはなぜなのでしょうか。
ダイスの担当者は、40系を選んだ理由について以下のように話します。
「ジムニーのユーザーのなかには、クロカン車を好んで選んでいる人もいらっしゃいます。
そんなクロカン車愛好家には根本としてランクルを好む人が多く、なかでも40系の人気が根強く見られるため、今回は40系をモチーフにしました」
また、担当者によると、現行型ジムニーがベースとなっているのにも、ユーザーの想いを考慮した深い理由があるそうです。
「ランクル40系などは人気が根強い一方で、年式も古いため故障してしまう事例が多く見受けられます。
最近のクロカン車ユーザーには、若い人や女性も多いのですが、環境や金銭面で考えると、修理して長く乗り続けることが難しく、所持や購入を断念してしまう人も多いようです。
そこで、人気の根強いランクル40系を気兼ねなく楽しんでほしいと考え、故障の可能性が低い現行型ジムニーをベースとしました」
ちなみに、ジムニーがベースとされた理由には、見た目のデザインも関係しています。
ランクルは現在まで70年以上続く歴史あるモデルですが、かつてのランクルが2ドアだったのに対して、現在では4ドアの仕様となっています。
一方のジムニーは現行型が2ドアとなっており、その点からも40系に雰囲気を寄せやすいモデルとして、ベース車両に名が挙がったそうです。
このように誕生したランクル40風キットですが、ユーザーからの反響はどのようになっているのでしょうか。前出の担当者は、以下のように話します。
「予想以上の反響があり、海外からも問い合わせをいただいています。
最近ではYouTubeなどの影響からクルマのカスタムをDIYでする人が増えており、その延長としてバンパーなどのパーツのカスタム需要も高まっています」
このように、国内外から反響のあるダイスのランクル風キットについて、前出の担当者は「新しいキットの開発も検討している」とし、詳細について以下のように説明します。
「国内外問わず多いのが、ジムニーシエラをベースにしたいとの声です。
シエラは純正仕様でオーバーフェンダーもついており、ジムニーに比べると、ランクル40系と少し近しいシルエットとなっています。
まずは、現在制作済みのキットで雰囲気などを見つつ、今後新たにシエラ専用パーツを開発するか前向きに検討していく予定です」
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ダイスの担当者は「まずは弊社の40系カスタムでテイストを楽しんでもらい、本物のランクル40系に乗りたい人の背中を押すきっかけになれば嬉しいと思います」と話しており、ランクルを求めるユーザーのアシストをしたいとの想いを明らかにしています。
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