BMW新型「M3」を80馬力アップ! ACシュニッツァーの普段遣いできるチューニング内容とは

ステージに合わせてステップアップできるエアロパーツとは

 さらにサスペンションは、減衰力をバンプ側は低速域と高速域の2WAY、リバウンド側は1WAYで調整可能な車高調整式である「RSコイルオーバー・サスペンション」を開発している。

 すでにフロントを15mmから20mmローダウンできるスプリングキットは完成しているが、こちらのリアスプリングは、純正をそのまま流用し、交換しない設定となっている。

 これは、4ドアボディ、つまり後席にもパッセンジャーが乗車するということを想定してのものだ。日常的な快適性を保ちつつ、より高いコーナリングスピードを実現するというのがその狙いだ。

 減衰調整式車高調サスであるRSコイルオーバー・サスペンションは、その狙いを1段上にシフトしたもの。サーキット走行など、より積極的なドライビングをする際の、セッティング幅を大きく広げている。

ACシュニッツァーは、最新「M3」を快適な乗り心地を持つ日常的なクルマであると同時に、コーナリングやレースに適したスポーツカーに仕立てた
ACシュニッツァーは、最新「M3」を快適な乗り心地を持つ日常的なクルマであると同時に、コーナリングやレースに適したスポーツカーに仕立てた

 ホイールは軽量鍛造のAC3に、G80M3用として20×10.0Jサイズを用意した。カラーバリエーションは、シルバー/アンスラサイトと、アンスラサイト/シルバーの2色。装着するタイヤサイズは、フロントが285/30R20、リアは295/40R20となる。同サイズで鋳造モノブロックのAC1も用意されている。

●考えつくされたエアロパーツ

 エアロダイナミクスのラインアップは、フロントスプリッターとフロンドサイドウイング、リアルーフスポイラー、リアスポイラー、カーボン製レーシングリアウイング、レーシングリアウイング用ガーニーフラップ、カーボン製リアディフューザー、デザインパッケージ、サイドスカートプロテクションフィルムとなる。

 これらのパーツを開発するときの基本となっているのは、フロントスプリッターだ。200km/hで走行しているときに、40kgというダウンフォースを発生するこのアイテムは、高速安定性の向上に寄与するパーツだ。これにM3専用に開発されたフロントサイドウイングを装着すると、サーキットでのコーナリングスピードを高めることが可能となる。

 そしてこうして稼いだフロントのダウンフォースとバランスさせるために装着するのが、リアスポイラーだ。こちらは同条件で20kgのダウンフォースを得ることができる。

 さらにより強いダウンフォースを得たい場合には、50kgのダウンフォースを発生するカーボン製レーシングリアウイングや、追加することで合計70kgのダウンフォースを生み出すガーニーフラップの装備がオススメだ。走るステージに合わせた空力セッティングができるようになっているのがACシュニッツァーらしい。

 加えて、ルーフの空気の流れを改善するルーフスポイラーや、フロア下でのダウンフォースを生み出すカーボン製リアディフューザーも、空力面での装備となる。デザインパッケージはフェンダーとボンネットダクトのアクセントがセットとなり、サイドスカートプロテクションフィルムは、高速走行時に傷つきやすい部分を保護してくれるものだ。ACシュニッツァーのエンブレムも同時にラインアップされている。

 インテリアでは、操作をする際のキーアイテムであるステアリングホイールを新たに開発した。リムには黒のパーフォレーテッドナッパレザーとアルカンターラが組み合わせられていて、左右のグリップ部には親指がちょうどはまるくぼみが設けられている。

 ステアリングトップのセンター部には、ロゴが入ったライトグレーのモータースポーツインジケーターがあるため、ステアリングの位置を確実に、意識せずに判断することができる。さらに、操作性に優れたアルミ製のシフトパドルや、ペダルとフットレスト、iDrineコントローラーのカバーもラインアップしている。

 ACシュニッツァーはこのG80型M3を、快適な乗り心地を持つ日常的なクルマであると同時に、コーナリングやレースに適したスポーツカーでもあると考えている。だからこそ、パワーと空力、サスペンション、インテリアを統合した開発をしているのだ。

 そのため、フル装備すれば、ACシュニッツァーの考えるM3の理想形が、一気に実現できる。しかし、ひとつひとつのアイテムは単品での購入も可能だ。それぞれのパーツの装着効果を体感しながらステップアップをするという楽しみかたもできるのが、うれしいところだ。

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コメント

1件のコメント

  1. 車メーカーのデーターをまとめてくれて、ありがとうございます。