「カウンタック」が米国自動車遺産の殿堂入り! 『キャノンボール』で美女がドライブしたランボルギーニとは

ジャッキー・チェンやロジャー・ムーアなども出演した不朽のB級映画『キャノンボール』。この映画のオープニングのカーチェイスに登場した「カウンタックLP400S」が、アメリカ合衆国の自動車文化遺産として認められました。

1980年代ポップカルチャーを象徴する「カウンタック」とは?

 生誕50周年を迎え、ヨーロッパのみならず全世界のカーマニアたちを再びエキサイトさせているランボルギーニ「カウンタック」に、このほど新たな栄誉が加えられた。

 日本でも大ヒットした映画『キャノンボール』に出演した1979年型「カウンタックLP400S」が、アメリカ合衆国の自動車文化遺産として、正式に認められることになったというのだ。

気筒数と同じ12本のマフラー出口がズラリと並ぶ後ろ姿は圧巻だ
気筒数と同じ12本のマフラー出口がズラリと並ぶ後ろ姿は圧巻だ

●美女が「カウンタック」で激走!

 V12エンジンの咆哮を轟かせながら砂漠地帯のハイウェイを疾走する、漆黒のランボルギーニ・カウンタックLP400S。コックピットには、胸元が大きく開いたジャンプスーツに身を包んだふたりのセクシー美女の姿。

 美女たちは、ポンティアック「トランザム」の高速パトカーをカウンタックのスピードとオンナの色気で翻弄しつつ、「制限速度55mph(約88km/h)」と記された交通標識に、真っ赤なスプレーペイントで「×」印を落書きして回る。

 これは、今からちょうど40年前の1981年に公開された米・香港共作映画『キャノンボール(原題“Cannonball Run”)』冒頭のシーンである。

 この作品は、モデルとされたアメリカ大陸横断非公式レースにも参加した自動車ジャーナリスト、ブロック・イエーツの脚本を、スタントマン出身のハル・ニーダム監督が映画化したもの。

 高速道路でも55mphという厳密な制限速度への抗議の想いを込めて、東海岸コネティカットから西海岸カリフィルニアまで一番早く横断した者が優勝という単純明快・荒唐無稽な公道レースを、バート・レイノルズやファラ・フォーセット、ロジャー・ムーア、ジャッキー・チェン、ディーン・マーティンなど、きら星のごとき豪華スター陣の出演で描いたB級アクションコメディである。

 そして『キャノンボール2(1984年・米作品)』、および『キャノンボール3:新しき挑戦者(1989年・カナダ作品)』においても、カウンタックvsパトカーによるオープニング・カーチェイスは継承。実はこの映画が元祖となったという、エンドクレジットのNGシーン選集とともに、今なお『キャノンボール』シリーズの象徴とされているのだ。

 映画『キャノンボール』に出演したカウンタックは、1979年に製作されたLP400Sで、シャシナンバーは#112112。ボディカラーはブラックで、マスタードイエローのレザーインテリアが組み合わされていた。

 もともとは、イタリア・ローマのランボルギーニ正規代理店にデリバリーされながらも、そのまま新車並行でアメリカに渡り、1980年にフロリダ在住の愛好家が入手。その初代オーナーがハル・ニーダム監督と友人だったことから「奇跡のコラボ」が実現することになった。

 劇中での#112112は、漆黒のボディの前後に大型ウイングを取りつけ、エンジンフード左右とリアのバンパー上には合わせて3本のCB無線のアンテナが立つ。また、マフラーは気筒数と同じ12本がズラリと並ぶという、オリジナル至上主義のランボ・ファンが見たら卒倒してしまいそうな姿を見せているのだが、これがまたB級映画の金字塔『キャノンボール』にはピッタリの破天荒ぶりを披露していたともいえるだろう。

【画像】映画『キャノンボール』の劇中車「カウンタック」とは(7枚)

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