納車後の「即ワックスがけNG」は迷信? かつての噂はなぜ生まれた? コーティング後のワックス意味ある?
コーティング処理されたクルマにワックスがけしていい?
納車されてすぐの新車は、シミや傷がつく前にすぐにワックスがけをするのが一番クルマを綺麗に保つことができるといえるでしょう。
一方で、最近では新車を購入する際、販売店からオプションでコーティング施工を勧められることが多くなりました。
では、このコーティング施工の上からワックスをかけることに意味はあるのでしょうか。
SNSでは、「コーティングの上にワックスかけてみた」「コーティングの上にワックスを塗った」「ワックスを塗ったことでよりツヤ感が増した!」といった声が見られており、ツヤ出しや、より汚れを落としやすくするためにコーティングの上からワックスをかけるという人もいるようです。
これについて、前述のコーティング会社の担当者は以下のように話します。
「コーティング施工の上にワックスをかけても定着しないため、ワックスをかける意味はほとんどないでしょう」
コーティング施工は、樹脂やガラスなどの素材を塗装面に定着させ、層で覆うことで保護する処理のことをいいます。
色褪せや汚れを防ぎ、日々の洗車を手軽にするうえ、美しい光沢が手に入るコーティング施工が納車時に済んでいることから、多くの購入者がつけるオプションとして支持されています。
コーティングの寿命は3年から5年といわれており、その耐久性も人気の理由です。
コーティング処理のなされた新車には、特別な理由がない限り、ワックスをかける必要はないでしょう。
ワックスの主成分は、カルナバと呼ばれる植物性の樹脂で、熱に弱く、紫外線で劣化してしまうため、コーティングの上に塗り重ねることでせっかくの保護層を劣化させてしまいます。
したがって、コーティング施工のされたクルマの基本的なお手入れは手洗いによる洗車に尽きます。
洗車でツヤも蘇り、シミも落とせるのがコーティング施工の大きなメリットです。
塗装技術の発達した現代において、納車時には塗装面の硬化が完全に済んだ状態であるため、ワックスがけや洗車などのメンテナンスは問題なくおこなうことができます。
新車の状態をいつまでも保つために、早い段階からボディケアをおこなうことは好ましいことです。
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