トヨタ新型「クラウンSUV」爆誕! 「セダンにこだわらない」中国市場! 22年登場予定の次期クラウンは日本でどうすべき?

日本ではセダン低迷といわれるなか、次期型クラウンはどうなる?

 2020年末の「クロスオーバー化(SUV化)」報道の後、次期型クラウンに関して「セダン・プラス」という新たなジャンルで展開するという報道も出てきています。

 また、2021年8月には中部経済新聞が「2022年夏を目途に全面改良予定の次期型クラウンをクロスオーバー化して、海外への輸出も始める見込み」と報道するなど、これまで前述の中国を除いて、ほぼ日本専用だったクラウンの戦略を転換していくと見られています。

 昨今、さまざまなSUVが存在しますが、トヨタ「ランドクルーザー」やスズキ「ジムニー」以外のSUVは、そのほとんどがセダンやコンパクトカーなどの派生モデルともいえる存在です。

 分かりやすい例として、トヨタのコンパクトカー「ヤリス」とコンパクトSUV「ヤリスクロス」は同じGA-Bプラットフォームを用いたヤリスシリーズです。

 また、同じトヨタのSUV「RAV4」や「ハリアー」も、セダンの「カムリ」と同じGA-Kプラットフォームを用いたモデルとなり、基本的な部分は共通しています。

 一方で、かつて日産ではクラウンと同じく歴史のあるセダン「スカイライン」のクロスオーバー(SUV)として「スカイラインクロスオーバー」を2009年から2016年まで販売していました。

 日本で販売終了となった背景には、「販売台数が振るわなかった」という理由がありますが、一部では「スカイラインの名」がその販売に影響したともいわれています。

 当時も「スカイラインをクロスオーバー化するなんて!」というような声もあり、まさに現在のクラウンと同じ状況です。

かつて日産から販売されていた「スカイラインクロスオーバー」
かつて日産から販売されていた「スカイラインクロスオーバー」

 その一方で、クラウンと同じくトヨタを代表する「カローラ」は、現在でもさまざまな派生モデルとして、セダン、ワゴン、バン、ハッチバックなどを展開。

 また、2020年7月にはタイを皮切りにカローラシリーズ初のSUVとなる「カローラクロス」が発売され、高く支持されているといいます。

 なお、カローラクロスは2021年6月には米国でも発売されたほか、日本でも9月14日から発売される予定です。

 実際、すでに先行予約が開始された新型カローラクロスについて販売店に聞くと、ユーザーの反応は概ね良いと説明。

「ヤリスクロスとRAV4の中間でちょうどいいサイズ」や「親に『カローラ』の名前が付いているから説得しやすかった」といった声があるようです。。

 このように、時代によってユーザーの需要が変化することや、そのブランド価値によって反響が異なることがわかります。

 しかし、クラウンは数々のモデルチェンジのなか、市場の需要に合わせた展開してきた歴史があり、昨今ではそれが「クロスオーバー化(SUV化)」といえるのです。

 あるトヨタ系販売会社の担当者は「クラウンのSUV化に関する問合せは、2020年末の報道時にいくつかありました。その際、『反対』『賛成』の両方の声を頂いています。今後、どのような形で出てくるのかは分からない部分も多いですが、トヨタとして大切なブランドですので、上手く展開できればと思っております」

※ ※ ※

 2022年に登場するといわれる次期型クラウンはどのような形でお披露目されるのか、そして日本のユーザーがどのような反響を見せるか、今後の動向からも目が離せません。

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Writer: くるまのニュース編集部

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