VW新型「ゴルフ」絶好調! だがEVシフトが進むこの先 ゴルフは生き残っていけるのか
2021年6月、ついに8世代目となるVW新型「ゴルフ」が日本に上陸しました。その走りの良さもあり、いま大人気となっているようです。ただし近未来のことを考えると、VWは欧州で電気自動車「ID.シリーズ」を続々と展開し、EVシフトを加速させています。そんな時代、次世代のVWゴルフはどこに向かうのでしょうか。
現在の一番人気グレードは1.0TSI搭載の「eTSIアクティブ」
ついに待望のフォルクスワーゲン(VW)最新型「ゴルフ」、いわゆる「ゴルフ8」が日本に上陸しました。発売開始は2021年6月15日、さらに7月28日にはツーリングワゴンモデル「ゴルフヴァリアント」も登場しました。
その売れ行きはどうなのかをフォルクスワーゲン・グループ・ジャパン(VGJ)の広報担当者に聞いてみました。
「正式発表前の2021年2月に予約注文をおこなったところ、開始から1か月で1000台の受注を突破しました。現物のクルマがない時点でしたので、これが新型ゴルフへの期待の大きさだと思いました。また正式発表後、実際に試乗いただけるようになると、購入動機として乗り味の良さで買っていただけるお客さまが多いことがわかりました。
ちなみにいま一番売れているグレードは、僅差ではありますが1リッターTSIエンジン+48Vマイルドハイブリッドを搭載した「TeSIアクティブ」です。1.5リッターTSIもありますが、1リッターモデルでも十分な性能が備わっているという高評価を得ています。2021年7月までの数字では、すでに合計4000台の受注を得ています。これは予定どおりといった感じでしょうか」とコメントします。
現車のない時点でも予約は順調、正式発表後もまずまず。そして意外にも排気量の小さなグレードの評価が高いという現状のようです。
実際に、JAIA(日本自動車輸入組合)が発表する「外国メーカー車モデル別新車登録台数順位の推移(四半期)」を見ると、VWゴルフは2021年1月から3月の第1四半期では20位以下の圏外だったのが、4月から6月の第2四半期では2位に食い込んでいます。発売開始が6月15日ですから、実質、6月の半月だけでの2位のランクイン。この先も、新型ゴルフの販売は、かなり期待できるのではないでしょうか。
そんな販売好調の新型ゴルフですが、実のところ、次世代ゴルフなど将来に関しては、少々というか相当に先行きが見えないという考えが広がっています。
理由はふたつあります。
ひとつは「フォルクスワーゲンはEVシフトを熱心に進めているから」で、ふたつ目が「ゴルフはエンジン(ICE)車だから」です。
ちょっと前までは、ゴルフにもEVバージョンの「e-ゴルフ」が販売されていました。ところが、2020年暮れに、その生産は終了してしまいます。これは、新しくスタートしたEV専用「ID.シリーズ」にEVを集約するため。簡単にいってしまえば、「ID.3」が、EV時代のゴルフになるのです。
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