同乗者の「うっかり」では済まされない! 思わぬトラブルに発展するかもしれない行為とは

夏休みはドライブに出かける機会が多くなる時期といえますが、同乗者のマナーひとつでその雰囲気が悪化することがあります。同乗者が気にしておきたいマナーとはどのようなものなのでしょうか。

ドライバーを不快にさせるだけじゃない!事故にもつながる同乗者のNG行為

 家族やカップルでドライブに出かける際、マナー違反ひとつで思わぬトラブルに発展することがあります。
 
 運転者だけでなく、同乗者が気を付けるべきマナーには、どんなものがあるのでしょうか。

クルマを知らない同乗者の「うっかり」でも意外なトラブル&違反となることもある
クルマを知らない同乗者の「うっかり」でも意外なトラブル&違反となることもある

 ●ドアの開け閉め

 クルマに乗り慣れていない人の場合、ドアを強く閉めることがあります。

 半ドアにならないような配慮かもしれませんが、クルマを傷付けるリスクは大きくなります。

 例えば、シートベルトがたわんでドアから垂れていることに気付かず思い切り閉じてしまうと、ドア部分の外装を傷付けてしまいます。

 開けるときも同様で、思い切り開けることで、隣のクルマにドアを当ててしまうことがあります。 

 とくに風が強い日は、ドアを開ける際に細心の注意が必要です。

 JAFが実施した「強風のなかでドアを押さえられるか」という実験によれば、風速20m/sで、6歳男児・10歳女児のいずれもドアを押さえておくことができず、40代男性では風速30m/sでドアを押さえられない結果になりました。

 ぶつけないようにする対策としては、少しドアを開けて後方の状況や風の強さを確認してから開けることです。

 その際、右手でドアを持って大きく開かないように押さえることで、急な開閉を防ぐ効果があります。

 ●必要以上にシートを倒して寝る

 ドライブを楽しんだ後はクルマのなかで寝たくなるときもありますが、シートの倒しすぎは道路交通法違反に該当するため注意が必要です。

 道路交通法第71条の3では第1項では「運転者は、自動車に備えなければならないこととされている座席ベルトを装着しないで自動車を運転してはならない」となっています。

 また第2項では「運転者は、座席ベルトを装着しない者を運転者席以外の乗車装置に乗車させて自動車を運転してはならない」と定められています。

 そのため、シートを大きく倒したりフルフラットにしたりすることで、シートベルトが正しく機能しなくなり、万が一に急ブレーキや事故の際に危険な状態になる可能性があります。

 シートを倒しすぎると、乗員の腹部がシートベルトの座面に沈んでダッシュボード方法に滑り込む「サブマリン現象」が起こりやすくなります。

 サブマリン現象が起こる原因としてさまざまな要因がありますが、そのうちひとつが「シートバックの角度」です。

 シートを倒しすぎることでシートベルトが骨盤から外れて、腹部側に上がることで内臓が損傷する原因になります。

 シートベルトを付けるときは上体を起こして深く腰掛け、腰骨のできるだけ低い位置にぴったりと掛けます。

 この際、「ベルトにねじれがないこと」「肩にきちんと掛けること」もケガの防止には必須です。

※ ※ ※

 また、運転手の注意を不用意に引いてしまう行為も、同乗者が避けたいNG行為です。

 例えば、「危ないっ」「ブレーキ」と声を出してしまうような行為や、反対車線で事故などが起きたのをみて「ねえねえ、あれみて!」と呼びかける行為は運転者の集中力を乱す原因になります。

 警察庁が公開している「自動車が2秒間に進む距離」のデータによれば、時速40km/hで走っているとき、自動車は2秒間で約22.2m、時速60km/hでは約33.3m進んでしまうということが分かっています。

 必要ない声掛けでよそ見を誘発することで、道路を横断している歩行者や前方で停車するクルマに接触するなど、事故につながる恐れがあります。

 運転者は安全運転のために神経を張り巡らせています。

 同乗者の一言で動揺して、安全に運転できなくなることを考えて不要な声掛けは慎むほうがいいかもしれません。

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