トヨタ「アクア」の新旧比較! 価格・燃費・デザイン・ボディサイズ・走りはどう進化した?
「初」となる装備や機能が満載の新型アクア
初代アクアはハイブリッドユニット・エンジンを低く配置する低重心設計で、優れた操縦性を実現していましたが、新型アクアはプラットフォームを一新。
TNGA(GA-B)プラットフォームを採用することで、高いボディ剛性と静粛性に加え安定感のある走りを実現しました。
パワートレインや燃費では、初代モデルの1.5リッター直列4気筒ハイブリッドを搭載し、WLTCモードは29.8km/L(L・2WD)を実現。
新型アクアではトヨタ「ヤリス」と同じ1.5リッター直列3気筒ハイブリッドを搭載し、新型アクアに最適化されたハイブリッドシステムを採用することで、コンパクトカークラストップレベルとなるWLTCモード35.8km/L(B・2WD)という優れた燃費性能と、ハイブリッド車らしい軽快な走りを高次元で両立しています。
また新型アクアでは、アクセルだけで速度の調整が可能な「快感ペダル」をトヨタ初採用。走行モードで「POWER+モード」を選択したときに、アクセルを緩めると回生によって減速度を増大させ、滑らかに減速することができます。
これによりアクセルとブレーキの踏みかえ頻度を抑え、ドライバーの負担を軽減しながらも意のままの走りを実現しました。
また、アクア初となるE-Four(電子式4WD)を採用し、雪道でもより安心して走行することができるといいます。
さらに、新型アクアには高出力な「バイポーラ型ニッケル水素電池」を駆動用車載電池として世界初採用し、B以外のグレードに搭載しています。
初代モデルのニッケル水素電池よりバッテリー出力が約2倍に向上したほか、アクセル操作への応答性が向上し、低速からリニアでスムーズな加速を実現。
加えて、電気だけでの走行可能速度域を拡大したことで、街中の多くのシーンで電気だけで走行できるようになりました。
安全機能では、初代モデルにも「トヨタセーフティセンス」が採用され、昼間の歩行者検知などを含めた「プリクラッシュセーフティ」が設定されましたが、新型アクアには最新の「トヨタセーフティセンス」を搭載。
交差点での右左折時の事故に対応範囲を拡大したプリクラッシュセーフティや「全車速追従型レーダークルーズコントロール」、「レーントレーシングアシスト」、ペダル踏み間違い時の急加速を抑制する「プラスサポート」など、さらに進化した予防安全パッケージを搭載しています。
また、駐車時の全操作を車両が支援する「トヨタチームメイト アドバンストパーク」、前後進行方向に加え新たに側方の静止物を検知対象とし、警報とブレーキ制御で接触回避を支援する「パーキングサポートブレーキ」も搭載し、幅広いシーンでドライバーを支援する機能も盛り込まれました。
さらに新型アクアには、災害時など万が一の際に役立つアクセサリーコンセント(AC100V・1500W)と非常時給電モードを全車に標準装備し、電気ポットやドライヤーなどの家電製品が使用可能な非常用電源として活用したり、車内のUSB端子を通じてスマートフォンなど電子機器を充電することもできます。
新型アクアの価格(消費税込)は、198万円から259万8000円です。
初代モデルは178万5240円から208万9800だったので、新型アクアは価格が上がっていますが、世界初のバイポーラ型ニッケル水素電池や最新のトヨタセーフティセンス、非常時給電システムのアクセサリーコンセントなどの標準設定、E-Fourの追加など、機能や装備内容が充実した結果といえそうです。
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初代モデルには、SUV風の「クロスオーバー」やスポーティグレードの「GRスポーツ」が設定されていましたが、新型アクアではいまのところ設定がありません。
初代モデルでもこれらのグレードは後から追加されており、新型アクアでも新グレードが投入されることが期待されています。
デザインは初期の完全勝利