トヨタ新型「アクア」vs ホンダ「フィット」価格は互角!? 小型車ライバルの違いはどこに?
HVのみのアクアとガソリン・HVを設定するフィット
新型アクアは、これまで同車が担ってきた役割を発展させ、「さらに次の10年を見据えたコンパクトカー」として、毎日楽しく、安全・安心で快適に乗ることができる充実した装備と、より高度な環境性能を追求しました。
新型アクアは、高出力な「バイポーラ型ニッケル水素電池」を駆動用車載電池として世界初採用。
従来モデルに搭載されていたニッケル水素電池に比べてバッテリー出力が約2倍に向上したほか、アクセル操作への応答性が向上し、低速からリニアでスムーズな加速が可能になりました。
また、電気だけでの走行可能速度域を拡大したことで、街中の多くのシーンでエンジンを使わず電気だけで走行できます。
そして、「快感ペダル」をトヨタ初採用。「POWER+モード」選択時に、アクセルを緩めるだけで滑らかに減速することが可能になるとともに、アクセル・ブレーキペダルの踏みかえ頻度を減らし、ドライバーの負担を軽減しつつ意のままの走りを実現しました。
パワートレインは1.5リッターダイナミックフォースエンジンと最適化したハイブリッドシステムを組み合わせ、「B」グレード(リチウムイオン電池搭載)はコンパクトカークラストップレベルとなるWLTCモード燃費35.8km/Lという低燃費を達成しています。
さらに、駆動方式は2WD(FF)に加え、アクア初となるE-Four(電気式4WDシステム)を採用し、雪道でもより安心して走行することができといいます。
一方フィットのパワートレインには、1.5リッターエンジン+2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」をコンパクトカーとして初めて搭載しました。
エンジンで発電しモーターで走行するシリーズ式の「ハイブリッドドライブ」を基本とし、バッテリー電力のみで走行する「EVドライブ」や、エンジンで直接タイヤを駆動する「エンジンドライブ」など、状況に応じて高効率な走行を実現
WLTCモード燃費は28.8km/Lと、優れた燃費性能と走る楽しさを両立しました。
なお、フィットはハイブリッド専用車の新型アクアと異なり、ガソリン車(1.3リッター)も設定されています。
フィットの駆動方式は、ハイブリッド・ガソリンともに2WD(FF)と4WDが用意されました。
予防安全装備として、新型アクアは最新の「トヨタセーフティセンス」を標準装備。交差点での右左折時の事故に対応範囲を拡大した「プリクラッシュセーフティ」や、「全車速追従型レーダークルーズコントロール」、「レーントレーシングアシスト」、ペダル踏み間違い時の急加速を抑制する「プラスサポート」を搭載しています。
さらに駐車時における操作を車両が支援する「トヨタチームメイト アドバンストパーク」や、従来の前後進行方向に加え新たに側方の静止物を検知対象とし、警報とブレーキ制御で接触回避を支援する「パーキングサポートブレーキ」も備わり、幅広いシーンでドライバーを支援します。
フィットは安全運転支援システムとして、「ホンダセンシング」が全車標準装備されます(一部グレードで非搭載仕様も選択可)。
車両前後に装着された合計8つのソナーセンサーと合わせて、前方を広角に検知可能なフロントワイドビューカメラが初搭載されただけでなく、これまでの8つの機能に加えて、後方誤発進抑制機能やオートハイビーム、ホンダ初となる近距離衝突軽減ブレーキが追加されました。
新型アクアとフィットの価格はどのようになっているのでしょうか。
新型アクアの価格(消費税込)は198万円から259万8000円、フィットはハイブリッド車が199万7600円から253万6600円、ガソリン車が155万7600円から218万6800円です。
価格帯だけみると、ガソリン車を設定するフィットのほうが安く購入することができますが、ハイブリッド車で比べてみると、新型アクアとフィットはほぼ同等の価格であることがわかります。
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かつてアクアは、2013年から2015年の3年連続で登録車販売台数トップに輝いていますが、最近ではライバル勢の台頭もあり、販売は落ち着いていました。
しかし、さらに魅力を増した新型アクアが登場し、コンパクトカーカテゴリーの勢力図も変わってきそうです。
フィットのAピラー。
このタイプの車種はどれも運転しずらい。
どっちもダサいデザインで迷うわ(真顔)