無意識にやってない? クルマを傷める原因となるNG行為5選
晴天時の洗車もクルマにとってはNGだった!
●エクステリア:炎天下や風の強い日の洗車
汚れたクルマをキレイにしたいと考えるのは当然のことですが、クルマのボディや窓、ホイールなどの外側を洗う場合にも注意が必要です。
とくに注意したいのが天候で、晴れていれば良いというわけでもないのです。
「夏の強い日差しの下での洗車は避けた方がいいです。ボディについた水滴がレンズ効果でシミの原因になるなど、塗装を傷めることが多々あります。
またすぐに乾燥してしまうため、流しきれない洗剤などが直射日光で熱くなったボディに焼き付いてしまうこともあります。
基本的には直射日光を避けて日陰などで洗車するか、日差しが弱いくもりの日などに洗車することをお勧めします。
また、風の強い日なども基本的にはNGです。濡れたボディに洗っているはじからホコリなどが付着してしまい、拭き取りのタイミングで細かい傷をつけてしまうことになります。
どうしてもその日のうちに洗車しなければならないという場合は、クルマをパネルごとに分割して部分的に洗って仕上げていけば、ダメージを抑えられます」(整備士 T氏)
部分的に洗う方法は時間が多少かかりますが、その部分に集中するため細かい傷のチェックなどもできておすすめです。
●エアコン:久々に使うのに急稼働
とくに炎天下に長時間駐車することが多い夏は、クルマのエアコンが欠かせません。あまり使っていなかったエアコンを急に稼働させると、故障のリスクが高まるといわれています。
多くのドライバーは温度設定をこまめに変えても、「オート」モードのままにしていることが良くあり、車内温度を検知したエアコンが一気に冷やそうと急稼働してしまう傾向があります。
「エアコンを動かす心臓部ともいえるコンプレッサーは、長期間使用していないと内部の潤滑油が下に落ちて油膜切れを起こす可能性もあります。これが一気に高回転まで稼働すると焼きつきを起こすことがあるのです」(整備士 T氏)
コンプレッサーを傷めない対策としては、急稼働させないような温度設定や風量調節をすることです。
また、エンジンを停止させるときにエアコンはOFFにしておくことで、次に始動するときにエアコンの急稼働も抑制することができます。
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クルマは精密機械の集合体です。いまのクルマは信頼性が高いのですが、雑に扱うと思わぬしっぺ返しをくらうこともあります。
何気ない操作や行為がクルマを傷める原因となることから、気をつかうように心がけましょう。
「クルマを痛める」は誤り。
「クルマを傷める」が正しい。
校正をしっかり。
このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
修正いたしました。