「飲んだら乗るな!」 なぜお酒を飲んで運転はダメ? 身体にどのような変化が起きるのか
お酒が体から抜けるにはどれぐらいの時間がかかるのか
お酒を飲んでからどれくらい時間が経過すれば運転が可能になるのでしょうか。
アルコールを摂取してから体内で分解され、体からアルコールが抜けるまでにかかる時間は個人差があります。
例えば、成人男性(体重60kg)の場合、アルコール20gを分解処理するのに約4時間がかかるとされています。
また、日本アルコール関連問題学会は、体内におけるアルコールの分解速度は1時間に4gと提示しています。
ビール中びん1本だと20gのアルコール量となるので、4時間から5時間以上は時間を空けたほうが良いといえます。
ですが、仮に明記されている時間空けた場合でも、体内から完全にアルコールが抜けたとは一概にいえません。
また、深夜まで深酒をした後、朝にクルマを運転して、前夜の酒が残っていて飲酒運転となってしまうケースもあります。そのため、お酒を飲んだ翌日の運転はできるだけ控えましょう。

もし飲酒運転をした場合には、次のような行政処分と罰則が定められています。
【行政処分】
●酒酔い運転
・アルコールの影響により車両などの正常な運転ができない状態
└基礎点数:35点
└免許取消し:欠格期間3年(前歴及びその他の累積点数がない場合)
●酒気帯び運転
・呼気中のアルコール濃度が0.15mg/l以上 0.25mg/l未満の状態
└基礎点数:13点
└免許停止:期間90日(前歴及びその他の累積点数がない場合)
・呼気中アルコール濃度0.25mg/l以上の状態
└基礎点数:25点
└免許取消し:欠格期間2年(前歴及びその他の累積点数がない場合)
【罰則】
●車両などを運転した者
└酒酔い運転をした場合
5年以下の懲役又は100万円以下の罰金
└酒気帯び運転をした場合
3年以下の懲役又は50万円以下の罰金
※ ※ ※
前出の交通課担当者は、「お酒が抜けるまでは個人差があるので、お酒を飲んだら24時間はクルマの運転は控えたほうが良いです。お酒は、たとえ少量と思っていても、非常に危険のため、運転を控えるようにしましょう」と話しています。
地方などでは、公共交通機関が不便なため、クルマがないと生活ができない地域もあります。また、都心部でも急用ができて、クルマを使えば早く用事が済むこともあります。
ですが、お酒を飲んだ後に、クルマを運転して、飲酒運転が発覚すれば、自分の一生が台無しになるばかりではなく、人身事故を起こせば他人の一生も駄目にしてしまいかねません。どんな理由があっても、飲酒運転だけは絶対にしないようにしましょう。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。














