“250万円”以下!? ホンダの“格安”「高級セダン」がスゴイ! 軽より安い&“3.0リッター並みスペック”の「クラリティ」とは?

軽自動車の価格上昇が続き、ホンダ「N-BOX」の上級モデルの乗り出し価格は250万円を超えることもあります。一方、中古車市場ではかつてのフラッグシップ電動セダンが同等の予算で狙えます。どのようなモデルなのでしょうか。

軽No.1「N-BOX」並みの価格でホンダの“豪華”セダンが買える!?

 軽自動車の価格が年々上昇しています。4年連続で国内販売台数ナンバーワンを記録したホンダ「N-BOX(エヌ ボックス)」の価格は、173万9100円から247万5000円です。上級グレードの乗り出し価格は、250万円を超えています。

 もはや「軽=安い」という図式は過去のものになりつつありますが、いっぽうで中古車市場に目を向けると、新車では手が届かなかった高級車が射程圏内に入ります。

 その中で注目したいのは、かつてホンダが販売していた先進電動セダン「クラリティ PHEV(CLARITY PHEV)」です。

 クラリティ・シリーズの歴史を遡ると、2008年7月に米国、同年11月に日本でリース販売を開始した燃料電池自動車(FCV)の「FCXクラリティ」が初代にあたります。

 当時は4人乗りの燃料電池車専用モデルとして登場し、環境性能の象徴的な存在として大きな注目を集めました。

 その後、2016年にシリーズ2代目となる燃料電池車「クラリティ FUEL CELL」が発売され、2018年7月にはプラグインハイブリッドモデル(PHEV)である「クラリティ PHEV」がラインアップに加わりました。

フラッグシップだけど軽より安い!?
フラッグシップだけど軽より安い!?

 この2代目は、共通のボディ/プラットフォームをベースにFCV、PHEV、さらに北米向けのEVを展開したモデルです。

 空力性能を徹底追求した先進的なスタイリングが特徴で、リヤタイヤを半分覆うリアホイールスカートなどの独自デバイスを採用。

 ボディサイズは全長4915mm×全幅1875mm×全高1480mmと堂々たる体躯を誇り、初代とは異なり5人乗りを実現したパッケージングとなっています。

 パワートレインは、LEB型1.5リッター・アトキンソンサイクルエンジンと2モーターハイブリッドシステム「i-MMD Plug-in」を組み合わせた前輪駆動方式を採用。

 走行用モーターは最高出力135kW(184ps)・最大トルク315N・mという、3.0リッター自然吸気エンジン並みの力強いスペックを誇ります。

 電気式無段変速機を組み合わせた走りは、電動車ならではの静粛性とシームレスな加速性能を両立。

 大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載することで、日常の移動の多くを電気だけでカバーできる高い環境性能を備えつつ、ロングドライブではエンジンによるハイブリッド走行で不安なく移動が可能です。

 当時の新車価格は、上級仕様の「EX」で588万600円でした(モノグレード構成)。
 安全運転支援システム「ホンダセンシング(Honda SENSING)」やレザーインテリア、高精細なナビゲーションシステムなどを標準装備した、まさに当時のホンダにおける電動化フラッグシップにふさわしい内容といえます。

 しかし、ホンダの生産体制見直しに伴い、2021年9月に国内での販売を終了しました。販売期間が約3年間と短かったこともあり、今では希少なプレミアムセダンとなっています。

 現在の中古車市場を調査すると、支払総額250万円以下のクラリティ PHEVが現実的な選択肢として浮上します。

 2018年式で走行距離が7万kmから11万km台の個体であれば、諸費用込みの支払総額で200万円台前半からの予算で狙うことが可能であり、まさに最新の軽自動車と同等の予算で入手できるのです。

 さらに実用面での大きな付加価値として、可搬型外部給電器「Power Exporter 9000(パワー エクスポーター 9000)」などと組み合わせれば、災害時に家庭用電源として活用できる「走る電源」としての機能も備えています。

 これは、一般的なガソリン車や軽自動車にはない大きな強みとなります。

 最新の軽自動車を新車で手に入れる満足感も高いものですが、あえて同じ予算で、かつての580万円超えの先進電動セダンを選ぶのは、非常に賢い選択といえるのではないでしょうか。

 空力と静粛性に優れた高級セダンの乗り味は、軽自動車では決して味わうことができない贅沢な体験を提供してくれます。

※ ※ ※

 新車での販売が終了し、中古車相場が底値に落ち着いている今こそ、クラリティ PHEVというホンダが誇った技術の結晶を味わう絶好のチャンスです。

 次世代のモビリティを、最新の軽自動車と同等の身近な価格で体験できるこの機会は、クルマ好きならずとも検討する価値があるといえるでしょう。

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Writer: 佐藤 亨

自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。

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