乗って楽しく維持費もお得? 1.5リッターエンジンの最新スポーティ車5選

日本の自動車税はエンジンの排気量で区切られており、そのため1リッター超から1.5リッター以下のエンジン車が小型車、中型車では主流です。つまり、そこそこのパワーを発揮しながら自動車税の負担もそれほど高額ではないというバランスの良さがあるといえるでしょう。そこで、1.5リッターエンジンを搭載した最新のスポーティモデルを、5車種ピックアップして紹介します。

ちょうど良いパワーの1.5リッターエンジン車を振り返る

 クルマを維持するうえで、ユーザーはさまざまな金銭的な負担から逃れられません。なかでも税金はさまざまなシーンで支払いますが、所有しているだけでも支払わなければならないのが自動車税で、「諸外国と比べて高額だ!」と定期的に物議を醸します。

1.5リッターエンジンを搭載した最新のスポーティなクルマたち
1.5リッターエンジンを搭載した最新のスポーティなクルマたち

 なかでも自動車税はこれまで幾度か改定されており、とくに1989年(平成元年)には大きく税法が変わって、排気量で細かく区分されるようになりました。

 そのため、近年は1リッター超から1.5リッター以下のエンジン車が小型車、中型車では主流です。1.5リッターエンジンは十分なパワーを発揮しつつ、自動車税の負担もそれほど高額ではないというバランスの良さがあるといえるでしょう。

 そこで、 1.5リッターエンジンを搭載した最新のスポーティモデルを、5車種ピックアップして紹介します。

●トヨタ「GRヤリス RS」

迫力あるボディながら気軽に乗れるスポーツモデルの「GRヤリス RS」

 2020年4月に、トヨタは実質的な4代目「ヴィッツ」にあたるコンパクトカーの「ヤリス」を発売しました。

 さらに2020年9月には、ヤリスをベースにトヨタが世界ラリー選手権(WRC)で培った技術をフィードバックした4WDスポーツカー「GRヤリス」が登場。

 トップグレードの「RZ」は新開発の1.6リッター直列3気筒ターボエンジンを搭載し、最高出力272馬を発揮。このパワーは6速MTを介してトルク可変型4WDシステムで路面に伝えられ、運動性能と加速性能はまさにラリーマシンレプリカといえます。

 外観はヤリスのシルエットを残しながらも専用の3ドアハッチバックとし、前後をワイドフェンダー化した迫力あるフォルムです。

 そして、RZと同じボディに、スタンダードなヤリスに搭載される1.5リッター直列3気筒自然吸気エンジンを組み合わせた、2WD車の「RS」グレードが設定されました。

 エンジンの最高出力は120馬力を発揮しトランスミッションはパドルシフト付きCVTとされ、ハイパフォーマンスカーの雰囲気が手軽に味わえるコンセプトとなっています。

 一方、シャシ剛性が高く、フロントがストラット、リアがダブルウイッシュボーンの足まわりもRS専用にチューニングされ、ブレーキも4輪ディスクが奢られるなど、内容的には十分にスポーティです。

 価格も265万円(消費税込、以下同様)とRZの396万円よりもかなり抑えられており、ハード過ぎないスポーティカーとしいう稀有な存在ではないでしょうか。

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●マツダ「ロードスター」

大幅な軽量化によってシャープな走りに磨きがかかった4代目「ロードスター」

 日本中がバブル絶頂期だった1989年に、マツダはオープン2シーターFRスポーツカーの初代「ロードスター」を発売。手軽にオープンエアモータリングが楽しめ、軽量コンパクトなボディによって優れた走りを実現し、日米でヒットを記録。

 当初は1.6リッターエンジンを搭載していましたが、後に1.8リッターエンジンを追加し、3代目では2リッターエンジンとなるなど高性能化が図られました。

 しかし、2015年に発売された現行モデルの4代目は、ロードスターの原点に回帰することをコンセプトに開発。

 ボディサイズは全長3915mm×全幅1735mm×全高1235mmとワイド化しつつも、全長は3代目より105mm短縮され、100kgもの大幅な軽量化によって、エントリーグレードの「S」(6速MT)では車重990kgと1トン未満を達成しました。

 エンジンは最高出力132馬力の1.5リッター直列4気筒と初代に近いスペックとされ、トランスミッションは6速MTと6速ATが設定されています。

 開発目標のとおり、伝統の「人馬一体」のフィーリングはさらに磨きがかけられ、原点回帰に成功したといえるでしょう。価格は260万1500円からです。

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●日産「マーチ NISMO S」

日産車では唯一のホットハッチとなってしまった「マーチ NISMO S」

 日産のエントリーカーとして長い歴史のある「マーチ」は、現行モデルが4代目にあたります。このマーチに2013年にスポーティモデルの「NISMO S」が加わりました。

 マーチ NISMO Sは日産のレース活動をサポートするNISMOが開発を担当し、搭載されるエンジンはファインチューニングされた1.5リッター直列4気筒で最高出力116馬力を発揮。トランスミッションは5速MTのみです。

 決してハイパワーではありませんが、1010kgと軽量なボディはブレースの追加によるシャシ剛性のアップや、強化された足まわりとブレーキ、パワーステアリングのアシストも専用セッティングとするなど、旋回性能と走行フィーリングを向上。

 使い切れるほどのパワーとMTとの組み合わせによって、ドライビングプレジャーあふれるモデルに仕立てられています。

 外装では専用のカラーリングに専用のエアロパーツを装着し、内装はスポーツシート、本革とアルカンターラを組み合わせた小径ハンドルの採用など、スポーティに演出。

 価格は187万6600円と、比較的安価な設定も大いに魅力的といえるでしょう。

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1件のコメント

  1. GRヤリスね。初めて音聞いたとき、正直煩めな軽ターボエンジンかと思った。日本にごまんと走ってる660cc3気筒と差別化を必要性を何故考えなかったのだろうか?はてまた、日本の軽ターボが先進すぎて全世界規模の傑作をそう思えないだけなのか。(これをマスコミはガラパゴスと喜ぶ)

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