洗車したのにキレイに見えない… 原因は? プロが教えるワンランク上の洗車術

せっかく洗車したのになんとなくボディが汚れて見えることがありますが、ひと手間加えるだけでクルマがキレイに見えるポイントがあるのです。ワンランク上に見せる洗車のコツをプロに聞いてみました。

正しい洗車方法は足元から! ボディは細かいキズに要注意

 夏へ向かうこの季節、クルマは非常に汚れやすい状況です。せっかく洗ってもまた雨が頻繁に降り、また飛び回る虫や樹木が出す樹液などの汚れは通常の洗車では落ちにくく、手際良く洗ったつもりなのに、なんとなく薄汚れて見えることがあります。

どこを先に洗うのか、洗車には順番がある
どこを先に洗うのか、洗車には順番がある

 じつは、洗車には「ココを掃除しておくと全体がキレイに見える」というポイントがあるのです。一体どのようなことに気を配って洗車すれば良いのでしょうか。

 まず手洗い洗車で用意するものは、バケツやカーシャンプー、スポンジ、クロスといったところでしょう。

 ボディ全体の汚れを水で流し、バケツにカーシャンプーの溶液を入れてボディ全体を洗い、拭き上げて終了というのが一般的な洗車方法ですが、なんとなく全体にスッキリしないように見えるのは、細かい『洗車キズ』と『キレイに見えるポイント』が清掃されていないからだと都内のカーコーティング専門店のスタッフ M氏は指摘します。

「ボディから洗う人が多いと思いますが、洗車には順番があります。実際はボディより先にタイヤやホイール、ホイールハウスなどを洗うのが良いです。

 路面から拾った汚れやピッチ、タール、ブレーキダストなどの汚れを落としてから、次にボディ上部(ルーフ)から下に向かって洗ってください」

 洗車の正しい順番は、「足回り」→「ルーフ」→「ボディ」→「車内」だとM氏はいいます。ボディを洗車するときに気をつけるポイントはあるのでしょうか。

「ボディ表面には汚れを浮かせるような感覚で水を多めに使用してください。最初の水洗いでどれだけ汚れを落とせるかで仕上がりにも大きな差が出てきます」(カーコーティング専門店スタッフ M氏)

 ちなみに、洗車したのに白ボケしたかのように見えるのは、細かい洗車キズが付いている可能性があるようです。洗車キズをつけないためのコツはあるのでしょうか。

「カーシャンプーをできるだけ泡立てることや、水で浮かせた汚れを泡で包み込むように優しく洗うことです。汚れがこびりついていてもゴシゴシと強く擦らないようにすること、最後はしっかり洗剤を洗い流し切ることが大切です」(カーコーティング専門店スタッフ M氏)

 しかし、ホースを繋いで水を大量に使って洗車できる環境とは限りません。そんな場合はどうすればいいのでしょうか。

「水をたくさん使えない場合は、ボディをブロックやパネルごとに分けて洗車します。タイヤとホイールを洗ったら次はルーフを仕上げるといった感じで、ブロック分けした部分ごとに洗車と拭き取りをしていくことで、多少時間はかかりますが洗車キズを減らすことができると思います」(カーコーティング専門店スタッフ M氏)

 また水分の拭き取りには、マイクロファイバーがおすすめです。100円ショップなどでも簡単に入手可能なので、事前に購入しておきたいところです。

「綿などのクロスでは十分に水分が拭き切れず、逆に布に付着した汚れでキズを付けているような状態になりがちです。汚れを落としたあとは、速やかに、かつ丁寧に水分を取り除くことがキレイに仕上げるポイントです」(カーコーティング専門店スタッフ M氏)

※ ※ ※

 夏になるにつれて増える、走行中にこびりついた小さい虫の死骸や樹液などの汚れは、どのように落としたら良いのでしょうか。

「汚れが油性なのかアルカリ性なのかで使う洗剤を替えるのも手です。洗剤にも酸性・中性・アルカリ性があり、基本的に汚れと逆の洗剤で中和させることでキレイに落とすことができます。たとえば油性の汚れはアルカリ性洗剤などで汚れを中和することで除去しやすくなります」(カーコーティング専門店スタッフ M氏)

 ちなみに虫の死骸や樹液は、ブレーキダストや道路のアスファルトの成分であるピッチ・タールと同様の油性。ということは、ブレーキダスト用クリーナーや家庭用のコンロ周辺用洗剤などが有効ということになります。

「逆にアルカリ性の汚れは、水アカやウォータースポット跡などです。こちらは家庭用の食器洗い洗剤や、トイレ用の塩素系洗剤などが有効です。ただし、酸性の洗剤は手の皮膚も痛めるほど強力なものもありますので、必ずゴム手袋などで肌を保護して使用してください」(カーコーティング専門店スタッフ M氏)

【画像】あなたはどこから洗ってる? 洗車の正しい順番とは?(11枚)

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1件のコメント

  1. どんなにキレイにしても汚れるときは汚れるし、傷が付くときは傷が付く

    大抵の人は、雨風が凌げるガレージにクルマを入れているわけでもあるまいし

    商品として売りに出すなら、完璧性を求められるくらい、キレイにしないといけないが

    時間を掛けて一生懸命やったにも関わらず、すぐに汚れてイラつくくらいなら、ある程度のレベルで妥協するのもありだわ

    ストレスは体にも良くないしね

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